ETCカードに年会費を支払うのはもったいないと感じる人も多いでしょう。年会費無料のETCカードなら、余計なコストをかけずに保有できます。しかし、楽天カードや三井住友カードなどETCカードを発行できるクレジットカードの種類は多く、最強のETCカードはどこがいいか悩む人も多いのではないでしょうか?
今回は、人気のETCカードが発行可能な人気のクレジットカードを17商品をリサーチし、3個のポイントで比較して徹底検証。選び方とともに、おすすめのクレジットカードをランキング形式でご紹介します。マイベストが定義するベストなETCカードの発行可能なクレジットカードは「日常の買い物でポイントが貯まって、すぐ発行できる年会費無料のクレジットカード」。ぜひ申し込みの際の参考にしてください。
マイベストではベストなETCカードの発行可能なクレジットカードを「日常の買い物でポイントが貯まって、すぐ発行できる年会費無料のクレジットカード」と定義。そんなベストなETCカードを探すために、ETCカードが発行可能な人気のクレジットカードを17商品リサーチし、以下の3個のポイントから徹底検証しました。検証①:ETCカードの年会費の安さ検証②:申し込みから発行までのスピード検証③:ポイント還元率
おすすめスコア:4.5(2025/11/17時点)
還元率はNo.1。JCB以外はETCカードの発行手数料がかかる
リクルートカードはクレジットカードをどこで使うか決めていない人におすすめのクレジットカードです。ETCカードの利用料金の1.20%のリクルートポイントが貯まります。今回の検証でポイント還元率が1.00%を超えたのはリクルートカードのみです。ETCカードの年会費や発行手数料も無料で、クレジットカード自体の年会費も無料なので持っていてコストがかからないのもメリット。ただし、MastercardやVisaを選んだ場合は発行手数料が1,100円かかるので、コスト0でETCカードを発行したいならJCBを選ぶとよいでしょう。また、申し込んでから1〜2週間程度でETCカードが発送されます。いつでもどこでも1.20%還元でポイントが貯まるので、店舗を選ばずにお得感を感じられるクレジットカードといえます。コンビニやECサイトのような日常的に使う店でポイント還元率が上がらないのは惜しいポイントですが、ETCカードの利用料金やガソリンスタンドでの支払いも1.20%還元でポイントが貯められるのはメリットといえるでしょう。クレジットカードの使い分けが面倒だと感じる人もポイントが貯めやすいクレジットカードです。じゃらんnetでの宿泊予約は3.20%還元と、クレジットカードで旅行予約をするときにポイントが貯まるのもうれしいポイント。さらに高還元を狙いたいなら、リクルートのオンライン通販の「ポンパレモール」を活用するのも手でしょう。食料品や日用品などさまざまな種類の買い物が4.20%還元で楽しめますよ。クレジットカードの利用で貯まるリクルートポイントはクレジットカードの支払いや実店舗での支払いに使えないのがネック。ポイント払いができるのはじゃらん・Hot Pepper・Amazonなどの一部の店舗のみと、ポイントの使い道が限られる点には注意しましょう。コンビニやカフェなどの日常的に使う店舗でのポイントアップはないのはネックですが、ポイント還元率は1.20%と高めなのでクレジットカードを店舗ごとに使い分けるのが面倒に感じる人は候補になるクレジットカードです。
おすすめスコア:4.28(2025/11/17時点)
ETCカードが年会費無料。コンビニやカフェをよく使うなら第一候補に
JCBカード Wは実店舗でポイントを貯めたい人におすすめのクレジットカードです。セブン‐イレブン・スターバックスコーヒーなど日常生活で使いやすい店でポイントアップするので、1枚持っていれば複数の店舗で高還元を狙えますよ。ポイント還元率も1.00%と高めで、ETCカードの利用料金でもポイントが貯まります。ポイントが貯められるクレジットカードを選びたいならまずは検討してほしい1枚です。ETCカードは年会費無料で発行手数料もかかりません。また、apollostationでも1.50%還元になるので、日頃のドライブでポイントを効率的に貯められます。ただし、2年目以降はETCカードを前年度に1回以上利用する・前年度のショッピング利用額の合計が50万円以上のいずれかの条件を満たしていないと、ETCカードの年会費が550円かかる点に注意してくださいね。一番の特徴は、ポイントアップ店が豊富であること。セブン‐イレブン・Amazonで2.00%、スターバックスカードへのチャージで5.50%など、食料品から日用品まで幅広い店舗でポイントアップします。Amazonでのポイント還元率はほかのクレジットカードと比べてもトップクラスなので、Amazonユーザーも使いやすいでしょう。しかし、クレジットカードの利用で貯まるOki Dokiポイントはポイントの使い道によって、1ポイント=3〜5円にポイント価値が変わるので要注意。専用カードである「JCBプレモカード」にチャージすれば1ポイント=5円で使えます。一方、「JCBプレモカード」へのチャージなどの一部の使い方以外だとポイント価値が下がり、実質的なポイント還元率は1.00%未満になるので注意しましょう。ETCカードが年会費無料なうえに、セブン‐イレブンやAmazonでポイント還元率が上がる点がメリット。普段使いでポイントがお得に貯まるクレジットカードを選びたいならぜひ検討してほしい1枚です。
おすすめスコア:4.28(2025/11/17時点)
女性向き特典が豊富。ETCカードは年会費無料で発行可能
JCBカード W plus LはJCBカード Wを検討している女性におすすめのクレジットカードです。JCBカード Wと基本的な特徴は同じですが、女性疾病への保険や女性向きの特典がプラスされているのが特徴。JCBカード Wを検討していて、女性向きの保険や特典に魅力を感じるなら選択肢に入るでしょう。ETCカードは年会費無料で、発行手数料もかかりません。コスト0でETCカードを発行できるのがメリットです。ただし、2年目以降はETCカードを前年度に1回以上利用する・前年度のショッピング利用額の合計が50万円以上のいずれかの条件を満たしていないと、ETCカードの年会費が550円かかります。一番の魅力は、女性特有の病気へのサポートが手厚いこと。WEBから申し込める「女性疾病保険」では、女性特有の病気で入院すると入院保険金が通常の倍に。「女性疾病保険」は最低で月290円の保険料がかかりますが、乳がんや子宮がんなどの病気が心配な女性は要チェックなクレジットカードです。JCBカード Wとの違いのひとつが、毎月の優待やプレゼントサービスの特典があること。JCBトラベルで使える旅行代金やペア映画鑑賞券のようなプレゼント企画に毎月参加できます。有名テーマパーク関連のキャンペーンやイベント招待などの優待も受けられますよ。ポイント還元率やポイントアップする店舗はJCBカード Wと同じで、セブン‐イレブンやスターバックスコーヒーなど幅広い店舗でポイントが貯まりやすいのが魅力。しかし、JCBカード Wと同じく、Oki Dokiポイントは使い道によってポイントの価値が変わる点には要注意。1ポイント=5円で使うには、専用カードである「JCBプレモカード」にチャージする必要があります。クレジットカードの料金に充てる場合は1ポイント=3円になるため、実質的なポイント還元率は1.00%未満になるので注意しましょう。
おすすめスコア:4.27(2025/11/17時点)
ETCカードは年会費無料。Amazonで1.50%還元に
Amazon MastercardはAmazonユーザー向きのクレジットカードです。ETCカードの利用料金の1.00%のAmazonポイントが貯まります。ETCカードは年会費無料で使えて、持っていてコストがかからないのもメリット。ただし、即時審査サービスを利用した場合はETCカードの同時申し込みができないので注意しましょう。Amazon MastercardはAmazonプライム会員ではない人の専用カードで、Amazonでの買い物が1.50%還元されるのが特徴。プライム会員用の「Amazon Prime Mastercard」なら、Amazonでのポイント還元率は2.00%に。プライム会員ではなくてもAmazonでのポイント還元率はアップしますが、高還元を狙うならプライム会員に登録するのも手ですよ。セブン‐イレブンでは支払い方法の条件達成で最大7.00%還元に、ファミリーマート・ローソンでも1.50%還元になります。普段の買い物がコンビニとAmazonの人なら効率的にポイントを貯められるでしょう。ただし、コンビニの場合は200円ごとにポイントが貯まるため、月額料金の端数にはポイントがつかない点には注意してください。AmazonポイントはAmazonで1ポイント=1円として商品購入に使えるので、日常的にAmazonを使っている人ならポイントの使い道に困らないでしょう。しかし、AmazonポイントはAmazon以外では使えないので、Amazonを使わない人には不向きなクレジットカードです。
おすすめスコア:4.16(2025/11/17時点)
Yahoo!サービスで高還元。ETCカードの年会費は550円かかる
PayPayカードはYahooサービスを使いたい人におすすめのクレジットカード。ETCカードの利用料金の1.00%のPayPayポイントが貯まります。Yahoo!ショッピングなら最大5.00%にポイント還元率が上がるので、Yahoo!サービスを使うなら選択肢に入るクレジットカードです。ETCカードは申し込みから1週間〜10日程度で発行できるものの、年会費が550円かかるのがネック。クレジットカードは年会費無料ですがETCカードに年会費がかかるので、持っているだけでコストがかかる点には注意しましょう。ポイント還元率の1.00%でポイントを貯めた場合は年間55,000円の利用で年会費分のポイントが貯められるので、1年で55,000円も使う自信がないならほかのクレジットカードを検討するとよいでしょう。PayPayにクレジットカードからチャージしたい人は要チェック。PayPayにチャージできるのはPayPayカードとPayPayカードゴールドのみです。ただし、PayPayへのチャージはポイントが貯まらないので、ポイントの二重取りはできずにPayPayで支払った際のポイントしか貯まらない点には注意しましょう。ポイントを効率的に貯めるなら、PayPayとの二重取りではなくPayPayステップをクリアして1.50%を狙うのがおすすめです。1か月の間に200円以上の支払いを30回以上&利用金額が10万円以上の条件をクリアすれば、翌月はポイント還元率が1.50%にポイントアップ。日頃からこまめにクレジットカードを使わないと条件クリアは難しいので、PayPayカードを使うのであればメインカードとして使うのがおすすめです。
おすすめスコア:4.12(2025/11/17時点)
年1回利用でETCカードは年会費無料。dカード特約店で高還元に
dカードはdカード特約店をよく使う人におすすめのクレジットカードです。クレジットカードの利用で貯まるdポイントは、d払いを使えば店舗での支払いに使えますよ。ETCカードの年会費は初年度無料、次年度以降は前年度にETCカードを利用しないと550円かかる点には注意が必要です。ETCカードは届くまでに2週間程度かかるので、ドライブをする日程までに余裕を持って申し込みましょう。ETCカードの利用料金の1.00%のdポイントが貯まりますが、dカード特約店なら1.50〜3.00%還元に。dカード特約店にはdファッションやdブックなどのドコモサービスに加えて、マツキヨココカラ・スターバックスコーヒー・オリックスレンタカーなどさまざまな店がラインナップされています。dポイント加盟店でdカードかdポイントカードを提示して、dカードで支払えばポイントの二重取りで実質1.50%還元に。一方、d払いの支払い方法をdカードに設定して二重取りしたときのポイント還元率は1.00%と、dカード単体で支払ったときとポイントの貯めやすさは変わりません。ポイントの二重取りで高還元を狙いたいなら、d払いとの併用ではなくdポイント加盟店でdカードやdポイントカードを提示するのが得策です。また、ドコモの利用料金がお得になるのは、dカードではなくdカード GOLDである点には注意しましょう。dカードと違ってdカード GOLDは年会費が11,000円かかりますが、ドコモの利用料金が10.0%還元に。ドコモの利用料金でお得にポイントを貯めたいなら、dカード GOLDも選択肢のひとつになります。
おすすめスコア:4.11(2025/11/17時点)
ETCカードの発行に2週間かかる。オリコモールを経由すればお得
Orico Card THE POINTはネットショッピングをする人は選択肢に入るクレジットカードです。ETCカードの利用料金の1.00%のオリコポイントが貯まりますが、「オリコモール」を経由してネットショッピングをすれば最大2.00%還元に。オリコモールでは楽天市場やYahoo!ショッピングなどのECサイトなどが利用できるので、オリコモールを経由する一手間が面倒でなければお得にポイントが貯められますよ。ETCカードの年会費や発行手数料が無料なのはうれしいポイント。ただし、ETCカードは発行まで2週間以上かかるのがネック。WEB申し込みをしてクレジットカードが届くのが最短8営業日で、手元にクレジットカードが届いてからETCカードの申し込みをしたあとに最短1週間でETCカードが届きます。急ぎで発行したい人は避けるのが無難なクレジットカードです。入会後6か月はポイント還元率が2.00%になるのも見逃せないポイント。効率的にポイントを貯めたいなら、入会後6か月以内にオリコモールでまとめ買いするのがおすすめです。ただし、貯まったオリコポイントを使うには「オリコポイントゲートウェイ」からほかのポイントに交換したり、ギフト券に交換したりする手間がかかる点には注意しましょう。「オリコモール」でのネットショッピング以外ではポイントアップしにくいのがネック。実店舗の支払いメインの人はお得感を感じにくいでしょう。また、クレジットカードの利用で貯まるオリコポイントは、クレジットカードの支払いや実店舗でのポイント払いには使えず、ポイントを使うにはギフトカードやマイルなどに交換する必要があります。ポイント還元率は1.00%と十分ですが、実店舗でポイントを貯めたいならコンビニや飲食店などでポイント還元率がアップする別のクレジットカードを検討すべきです。
おすすめスコア:3.98(2025/11/17時点)
ETCカードの年会費が550円かかる。楽天市場で最大18.00%還元。
楽天カードは楽天サービスを使う人向きのクレジットカードです。ETCカードの利用料金の1.00%の楽天ポイントが貯まりますが、楽天市場なら3.00%還元に。さらに、ポイントアッププログラムの「SPU」の条件をクリアすれば、最大18.00%の高還元でポイントが貯められますよ。ETCカードの発行まで2週間かかり、年会費も550円かかるのが難点。しかし、ポイント還元率の1.00%でポイントを貯めたとしても、年間利用額が55,000円以上なら年会費分のポイントが貯められます。楽天サービスを使えばもっと少額で年会費の元が取れますが、コスト0でETCカードを持ちたい人には不向きといえます。楽天ペイとの二重取りをすれば常時1.50%還元に。楽天カードから楽天ペイへのチャージが0.50%還元、楽天ペイでの支払いで1.00%還元の楽天ポイントが貯まります。楽天カードで貯まったポイントは楽天ペイでの支払いやクレジットカード料金の支払いに使えますよ。楽天市場以外にも、楽天トラベルや楽天証券などの楽天サービスとの連携が魅力。楽天トラベルなら常に2.00%還元で、国内宿泊で使える割引クーポンも使えます。また、楽天証券での投資金額が0.50〜1.00%還元されるのも特徴。NISAの投資分もポイント対象になるので、今後NISAをはじめたい人は選択肢のひとつになるクレジットカードです。
おすすめスコア:3.83(2025/11/17時点)
ETCカードの発行料が1,100円かかる。ローソンで最大6.00%還元
ローソンPontaプラスはローソンやオーケー、U-NEXTを日常的に使う人ならポイントを貯めやすいクレジットカードです。ETCカードの利用料金の1.00%のPontaポイントが貯まり、ローソンなら最大6.00%、オーケーやスシロー、U-NEXTなどでは最大15.00%還元に。クレジットカードの利用で貯まるPontaポイントはau PAYにチャージして店舗での支払いに使えます。ETCカードは年会費無料ですが、発行手数料が1,100円かかるのが難点。コスト0でETCカードを発行したいならほかのクレジットカードも検討するとよいでしょう。一番の特徴は、ローソンでの買い物なら16時以降は2.00%還元になること。晩御飯を毎日ローソンで買っている人は特に高還元が狙いやすいでしょう。また、毎月10・20日なら、16時以前は2.00%・16時以降は4.00%還元、ローソンアプリからエントリーすれば16時以前は3.00%・16時以降は6.00%還元に。ローソンでポイントをザクザク貯めたいなら、毎月10・20日にエントリーするのを忘れずに行いましょう。ローソンのほかにも、オーケー、スシロー、松屋、U-NEXTなどの対象店舗では最大15.00%還元を受けられるのもメリット。15.00%還元の条件にはリボ払い設定や前月のカード利用額といった条件がありますが、これらの条件を達成しなくても対象店舗ではいつでも8.00%の高還元になりますよ。ポイントアップの対象店舗をよく利用するなら検討してくださいね。
おすすめスコア:3.81(2025/11/17時点)
ETCカードの発行料が1,100円かかる。
au PAY カードはau PAYマーケットを日常的に使う人向けのクレジットカードです。ETCカードの利用料金の1.00%のPontaポイントが貯まりますが、au PAYマーケットならいつでも1.50%還元、そのほかの特典を合わせれば最大7.00%還元に。au PAYマーケットでは食品・家電・ファッションなどさまざまなジャンルのショップが出店しているので、日常の買い物をau PAYマーケットでまとめて行うのもひとつの手でしょう。ETCカードは年会費無料ですが、発行手数料が1,100円かかるのが難点。コストを抑えてETCカードを発行したい人は別のクレジットカードを選ぶのが得策です。ETCカードは最短1週間で発送されますが、運転の予定に間に合うように余裕を持って申し込むとよいでしょう。au PAY カードでauのスマホ料金を支払えば毎月110〜187円程度の割引がされるのが特徴。クレジットカードの利用で貯まるPontaポイントは、au PAYにチャージすれば店舗での支払いにも使えますよ。しかし、au PAY カードからau PAYへチャージした金額にポイントはつかないので注意しましょう。楽天やAmazonなどのECサイトやコンビニでポイントアップしないのは惜しいポイントですが、Tomod'sやキッチンオリジンなどのau PAY Pontaのポイントアップ店をよく利用するなら検討してくださいね。
監修者:岩田昭男(クレジットカード評論家、消費生活ジャーナリスト)
ガイド:大島凱斗(元銀行員/マイベスト クレジットカード・ローン・証券・保険担当)
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