両手を空けたまま猫を持ち運べる、猫用キャリーリュック。自転車・電車移動だけでなく、子どもと手を繋ぎながらの徒歩移動にも適しており、動物病院への通院や災害時の避難用にも活躍するアイテムです。しかし、ハード・ソフトといった種類があり機能性も異なるため、どれを選べばよいか迷いますよね。
今回は、各メーカーの最新商品や売れ筋上位から人気の猫用キャリーリュック13商品を集め、6個のポイントで比較して徹底検証。おすすめの猫用キャリーリュックをランキング形式でご紹介します。マイベストが定義するベストな猫用キャリーリュックは「猫が快適に過ごせて、飼い主さんが使っていて不安にならず使いやすいキャリーリュック」。徹底検証してわかった猫用キャリーリュックの本当の選び方も解説しますので、ぜひ購入の際の参考にしてください。
マイベストではベストな猫用キャリーリュックを「猫が快適に過ごせて、飼い主さんが使っていて不安にならず使いやすいキャリーリュック」と定義。ベストな商品を探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位の猫用キャリーリュック13商品を集め、以下の6個のポイントで徹底検証しました。検証①:猫の居心地のよさ検証②:丈夫さ検証③:持ち運びやすさ検証④:使いやすさ検証⑤:脱走のされにくさ検証⑥:手入れのしやすさ
おすすめスコア:4.49(2025/12/17時点)
最安価格:4,275円(2025/12/17時点)
猫とゆったりお出かけしたい人へ。ソフトながら安定感抜群
winsunの「ペットキャリー」は、猫を安心させつつ、使いやすさと持ち運びやすさも兼ね備えたキャリーリュックを求めている人におすすめ。背負ったときの安定感が高く、背中や腰へのフィット感にも長けているため、お互い安心して外出できます。猫が隠れられるスペースが広いうえ、本体の左右と上部全面にはメッシュの通気口もあり通気性は抜群。すべての窓にカバーがついていて猫の視界を遮れるので、リラックスして過ごせそうです。上面のフタをしなければお互いを確認できます。さらに10kgのおもりを入れても、座面が膨らんだり歪んだりすることはありませんでした。安定感が群を抜いており、移動中でも不安にならずに済むでしょう。自立するうえ横や上部からも猫を出し入れできるので、すぐお出かけしたいときもスムーズに準備完了。しかし実際に背負ってみると、腰に底面が当たりやすい印象。一部のモニターからは「肩紐は柔らかさが足りず、長時間使うことは難しい」との声も聞かれました。旅行やアウトドアなど長時間の移動よりは、公園への散歩やペットサロンまでなど短期間の移動のほうがおすすめです。幅0.5〜1cm未満のフレームが入ったナイロン素材のソフトタイプ。表面にフレームがなく、リュックの前側に衝撃を加えると硬さはあったもののやや潰れる結果になりました。とはいえ実際に持ってみても上面がたわむことなく、見た目にほとんど変化はなかったので、丈夫な部類だといえるでしょう。公式サイトに記載はなかったものの、実際に水を垂らしてみると弾いたので、雨が降ってもサッと拭き取れます。調整可能な飛び出し防止リードは上部に付属しており、脱走のリスクを下げられるでしょう。長時間の持ち運びには向かないものの、キャリーリュック選びで悩んでいたらまずおすすめしたい商品です。
おすすめスコア:4.42(2025/12/17時点)
最安価格:14,000円(2025/12/17時点)
猫のことを第一に考えるならコレ。猫も飼い主も快適に使える
pidanの「ペット用折りたたみ式ハウス型トラベルリュック」は、猫のことを第一に考えたいすべての飼い主さんにおすすめです。全面的にカバーがついており、猫の視界を遮れます。猫がリラックスしやすいスペースを確保できるでしょう。猫が隠れられるスペースは幅39×高さ15cmと広く、カバーを開けた状態でも猫が伏せれば外から見えにくくなります。左右両面・前面・上部にそれぞれ通気口があり、通気性にもしっかり配慮。座面も安定しており、10kgの錘を入れても下に膨らみませんでした。腰への負担が少なく、楽に持ち運びできるのもうれしい点です。背負ったときに安定感があり、背中や腰へのフィット感に長けていました。使用したモニターからは「リュック下部が腰にあたる感じがなく、とても快適」と好評。ソフトタイプなので分解でき、下敷きも取り外せるので、お手入れに手間はかかりません。猫を上から入れられないのは惜しい点ですが、拡張機能つきでより広い空間を用意できます。中間部分には2〜3cmほどの硬いフィルムが入っており、外部から衝撃が加わっても型崩れにしにくいのもメリット。人やものにあたっても、猫のスペースを圧迫しません。ファスナーは一番上もしくは下に位置を合わせられ、猫が触りにくい設計です。その一方、飛び出し防止リードがないので脱走に注意しましょう。猫が脱走するリスクはあるものの、猫の快適さと飼い主の使いやすさを両立しています。耐荷重は10kgと大きめで、幅広い猫に使いやすい印象です。猫のことも飼い主のことも考えられている商品といえるでしょう。
おすすめスコア:4.37(2025/12/17時点)
最安価格:3,893円(2025/12/17時点)
短時間の外出用ならおすすめ。猫がリラックスしやすい
Okikiの「キャリーバッグ」は、持ち運ぶ時間がそこまで長くない人におすすめです。持ち運びやすさに難はありますが、それ以外の面は優れていました。短時間使用なら、快適に使用できます。猫がリラックスしやすいスペースを確保できるのは大きなメリットです。猫が隠れられるスペースが幅33×高さ20cmと広く、サイドの通気口を窓で覆えるので、猫が伏せた状態なら外からほとんど見えません。通気口は左右両面と前面にあるので、熱がこもりにくいでしょう。リュックの上半分が大きく開き、猫を出し入れしやすいのもうれしいポイントです。下敷きのカバーを取り外せるので、お手入れも簡単にできます。使わないときは、折りたたんでコンパクトに収納可能。その一方、背負ったときに底面が体に食い込んで痛くなるのは気になります。モニターからは「腰の位置にクッションが少なく、角に腰があたる感覚がある」という意見があがりました。前面下半分にパネルが入っており、前から潰されにくいのも特徴です。人やものにあたっても変形しにくく、猫のスペースを圧迫しません。また、長さを17~30cmで調節できる飛び出し防止リードがあり、万が一扉が開いても脱走を防げます。ファスナーの両面はカラビナで固定可能です。長時間の持ち運びはしにくいものの、猫がリラックスしやすいスペースと丈夫さは備わっています。短時間の外出用であれば、魅力的な選択肢でしょう。
おすすめスコア:4.37(2025/12/17時点)
最安価格:5,080円(2025/12/17時点)
猫飼い初心者におすすめ。上から猫をスムーズに入れられる
Kom&Komの「DELLEPICO ペット用リュック」は、バッグやリュックの中に猫を入れるのに苦戦してしまう人におすすめ。上に窓があり、猫を上から入れられます。猫が逃げにくく、スムーズに入れやすいでしょう。片側はメッシュ窓を閉じられませんが、猫が伏せれば隠れられるスペースは確保されています。外から見えにくいので、猫がリラックスしやすいでしょう。左右両面と前面にメッシュ窓があり、通気性も良好といえます。ソフトタイプなので、使わないときはコンパクトに折りたためる点もメリット。下敷きは取り外してお手入れできます。その一方、背負ったときに腰に負担がかかりやすいのはネックです。クッションは底面の腰があたる部分までカバーしきれず、モニターからは「ゴツゴツした感触を強く受ける」「底面の角が腰にあたる」との声が寄せられました。リュックの前面中間にはフレームがあり、外部から衝撃が加わっても型崩れしにくいのは魅力。猫を入れた状態で持ち手を持ち上げても上面はほぼたわまないので、猫のスペースを確保できます。また、長さ13~23cmに調節可能な飛び出し防止リードを備え、ファスナーの両サイドはバックルでロック可能。猫が脱走しにくいといえます。背負いやすさに難はあるものの、お出掛け慣れしていない猫をスムーズにリュックに入れられるのは魅力。耐荷重が13kgと大きめで、長く使えそうです。猫飼い初心者はぜひチェックしてください。
おすすめスコア:4.33(2025/12/17時点)
最安価格:11,000円(2025/12/17時点)
こまめに手入れしたい人に。中敷きカバーを取り外せる
サンアールの「ペットキャリーリュック」は、特に手入れをこまめにしたい飼い主さんにおすすめ。中敷きのカバーを取り外して洗えるので、お手入れしやすいでしょう。底面から窓の高さまで18cmあり、猫が伏せたときに隠れられるスペースを確保できます。外から見えにくいので、猫がリラックスしやすいでしょう。左右両面と上部に大きな通気口があり、熱がこもりにくいのもうれしいポイントです。背中と腰にクッション性と柔軟性があり、重さを背中全体で支えられます。ずっしりとした負担が気になった人もいましたが「体にフィットさせて腰への負担を減らせる」「背中部分が広く、安定感がある」とおおむね好評。背面と前面に拡張機能があり、広いスペースを用意できます。その一方、上部が開かないので、猫の出し入れがしにくい点はネックです。表面中間にフレームが備わっており、人やものがあたっても凹みません。ただし、持ち手を持ち上げると猫のスペースを若干圧迫する点には注意が必要。ファスナーはロックできませんが、36cmの飛び出し防止リードが付属しており、脱走リスクにも配慮されています。猫の出し入れはしにくいものの、猫の快適さや運びやすさなどバランスの取れた商品です。中敷きカバーを取り外せるので、こまめに手入れしたい飼い主さんは検討してみましょう。
おすすめスコア:4.3(2025/12/17時点)
最安価格:5,445円(2025/12/17時点)
猫の出し入れに苦戦しそうな人に。上から出し入れできる
PLEISEの「ペットキャリーバック」は、お出かけに慣れていない猫を飼っている人におすすめです。上部が100度以上開き、上から猫の出し入れができます。猫が逃げにくいので、初心者にとって使いやすいでしょう。猫が伏せた状態で隠れられるスペースを確保できるのもうれしい点です。前面の窓はカバーで隠せて、側面の窓も上部分についています。猫が屈んだらまったく外から見えなくなるので、猫がリラックスしやすいでしょう。通気口が左右両面・前面・上面にあり、熱もこもりにくいといえます。下敷きカバーは外せないものの、お手入れ時は下敷きを取り外し可能です。ただし、持ち運びやすさがいま一歩。腰・背中ともにクッション性が物足りず、フレームの硬さやずっしりとした負担が気になりました。モニターからは「下部のフレームが腰にあたり痛かった」との声も。長さを17~31cmに調節できる飛び出し防止リードがあり、猫の脱走を防げます。ファスナーの両サイドはバックルで固定でき、中からも開けにくいでしょう。その一方、表面中間にフレームがなく、外部からの衝撃に弱い点はネック。人やものにあたると変形して、中のスペースを圧迫する可能性があります。持ち運びやすさや丈夫さには懸念が残るものの、猫の快適性や使いやすさには期待。猫の出し入れに苦戦しそうな人は検討してもよいでしょう。
おすすめスコア:4.12(2025/12/17時点)
最安価格:4,540円(2025/12/17時点)
猫の居心地や丈夫さはまずまず。持ち運びや安全性には注意が必要
Fun Standardの「折り畳み式 ペットキャリーリュック」は、猫とのお出かけを想定しつつ、収納性と軽量さを意識した作りの商品。価格帯としては機能をある程度抑えたシンプルな構造といえます。丈夫さの検証では、ファスナーの耐久性や型崩れのしにくさが評価され、全体としてまずまず安定したつくり。とくにファスナーの壊れにくさやボディのたわみにくさを重視する人であれば、使用に安心感が持てる可能性があります。猫の居心地の面でも、前面・側面に通気口があるうえ、伏せて身を隠せるスペースが確保されているので猫にとっても安心でしょう。一方で、持ち運びやすさでは「肩や腰への負担が気になる」という声が複数見られ、とくに長時間の移動には不安が残る結果に。使いやすさも高い評価には至らず、扉が小さく猫の出し入れがしづらい点や、ポケット・拡張機能の少なさが気になりました。脱走対策についても、ファスナーがロック式ではないなど安全面での工夫は少なく、使用する際には注意が必要です。完璧な多機能キャリーとは言えないものの、丈夫さを重視したい人や短時間の移動で使いたい人であれば検討の余地はあるでしょう。
おすすめスコア:4.09(2025/12/17時点)
最安価格:5,480円(2025/12/17時点)
混雑を避けて使うならあり。軽くて持ち運びしやすい
HIDEMASAの「ペット用キャリーバッグ」は、とにかく軽く持ち運べて、片づけやすいものを求めている人におすすめです。本体が揺れやすく腰にあたるのは気になるものの、軽くて背中にあたる感じがよく、それほど負担なく持ち運べます。モニターからは「長時間背負っても肩の痛みは出ない」と好評でした。前面と左右両面にメッシュ窓があり、通気性も良好。その一方、猫が伏せた状態で隠れられないのはネックです。前面の窓は覆えますが、左右の窓は覆えないうえに低い位置にあります。外から見えやすく、猫がリラックスしにくいでしょう。使いやすさはまずまず。拡張機能があるのは便利ですが、上部開閉ができず、上部から猫を入れられるようなポケットはありません。外出に慣れていない猫だと入れるのに苦労するでしょう。ソフトタイプでそのまま潰して収納できるので、後片づけは簡単です。奥行き方向に硬いフレームが備わっていないため、外から圧が加わるとぺしゃんと潰れて、中のスペースを圧迫する可能性があります。人混みでの使用には不向きでしょう。37cmの飛び出し防止リードがついており、猫の脱走を防げるのはうれしいポイントです。軽量で持ち運びやすいものの、型崩れのしやすさと猫が隠れにくい点は気になります。混雑している場所に出向かない人なら検討してもよいでしょう。
おすすめスコア:4.04(2025/12/17時点)
最安価格:12,360円(2025/12/17時点)
人混みや電車の中でも使える。ハードタイプで衝撃に強い
PETKITの「猫用キャリーバッグ」は、電車や人混みで使用する機会が多そうな人におすすめ。ハードタイプなので外からの衝撃に強く、人混みや電車の中で使用しても型崩れしません。安心感を持って使用できるでしょう。猫が伏せた状態で隠れやすいスペースが備わっているのも魅力。側面に小さな通気口はあるものの、ほとんど外からは見えませんでした。左右の側面・前面の上下に通気口があり、空気循環システムも導入されているので、熱はこもりにくいでしょう。安定感があり、持ち運びやすさも悪くありません。背中のクッションは柔軟性があるので、衝撃を吸収します。身長によっては腰にあたる感覚を気にした人がいたものの、違和感はそれほどありませんでした。ハード面とソフト面を分解でき、下敷きも取り外せるので、お手入れも簡単。ただし上部開閉できないので、猫の出し入れはしにくいでしょう。ファスナーはロック式で、中からこじ開けられにくい点はメリット。ファスナーは下部に収納でき、猫が触れられない位置に置けました。飛び出し防止リードはついていないので、別途用意する必要があります。猫の出し入れがしにくいものの、人混みや電車の中でも使いやすい丈夫さがあるのは魅力。ハードタイプを検討しているならチェックしましょう。
おすすめスコア:3.98(2025/12/17時点)
最安価格:2,180円(2025/12/17時点)
旅行におすすめ!持ち運びやすさ抜群のペットキャリー
Thecomの「ペットキャリーバッグ」は、一緒に旅行する機会が多く、徒歩移動が長い人におすすめ。実際に使ってみると背中部分がフィットし、肩への負担も少ない印象でした。モニターからも「歩いていてストレスがなかった」という声が挙がっています。一方、猫の居心地の良さについては、不満が残る結果となりました。左右に大きめの通気口があるものの、10kgのおもりを入れると大きく下に膨らみます。さらに左右の面の上側半分はメッシュで中が透けて見え、リュック前面の窓は透明で丸見え。猫が隠れる場所がなくストレスを感じそうです。また、下面の左右の辺にしかフレームが入っていません。猫を入れた状態で持ち上げると上面がたわむ可能性があり、型崩れするでしょう。飛び出し防止リードは付属していたものの、25cm未満と短いうえ調整もできず、中で動きにくそうです。ソフトな素材で分解や下敷きカバーの取り外しは可能。撥水加工はないもののお手入れは比較的楽なほうだといえます。すべてのファスナーを開けると平らになるため、省スペースに保管できるのもポイント。しかし飼い主の使いやすさに特化しており、猫の居心地はいまひとつな印象でした。猫も人も過ごしやすいキャリーリュックを探しているなら別の商品を検討してみてください。
監修者:彦坂道子(獣医師)
ガイド:柴田真人(マイベスト 生活雑貨チーム マネージャー)
※ 監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。


