PS5のストレージ不足解消に便利なSSD。オンラインゲームやグラフィック性能の高いゲームをダウンロードしたい人にぴったりなアイテムです。商品によって容量や読み書き速度、ヒートシンクの有無などに違いがあるうえ、さまざまなメーカーから販売されています。PS5で使える条件も決まっているため、どれを選ぶべきか迷いますよね。
今回は、各メーカーの最新商品や売れ筋上位から人気のPS5対応SSD21商品を集め、4個のポイントで比較して徹底検証。選び方とともに、おすすめのPS5対応SSDをランキング形式でご紹介します。マイベストが定義するベストなPS5対応SSDは「冷却性能が高く壊れにくいうえ、ゲームの起動やロードもサクサク快適にできる商品」。ぜひ購入の際の参考にしてください。
マイベストではベストなPS5対応SSDを「冷却性能が高く壊れにくいうえ、ゲームの起動やロードもサクサク快適にできる商品」と定義。ベストな商品を探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位のPS5対応SSD21商品を集め、以下の4つのポイントで徹底検証しました。検証①:読み込み速度検証②:読み込み速度(実使用)検証③:書き込み速度検証④:冷却性能の高さ
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4TBの大容量タイプ。容量と機能性をどちらも重視する人に
Taurusの「Monster Storage MS950 NVMe ヒートシンク付きSSD MS950G70PCIe4HS-04TB」は、容量と性能どちらも高いものがほしい人におすすめ。容量は4TBと大容量なのに加え、読み込み・書き込み速度の検証では良好なベンチマークスコアを記録しました。冷却性能は検証したなかでもトップクラスの性能です。64GBのデータ移動後に温度を測定すると、最大44℃で、低めの温度をしっかりとキープできていました。ヒートシンク付きで負荷が高いデータを処理しても温度上昇を抑えられるため、処理性能を保ちつつ故障リスクを避けたい人に向いています。読み込み速度の検証では、シーケンシャル速度が平均6589.95MB/sと、公称値7100MB/sに迫る速度を記録。また、ランダムアクセスの速度も平均739.36MB/sと高速なので、広大なオープンワールドのゲームや、複雑な構造のステージでの読み込みもスピーディにできるでしょう。実使用時の読み込み速度も高評価。実際にPS5で「エルデンリング」を起動すると、「FROM SOFTWER」の表示が出るまで平均12.48秒を記録しました。スムーズにゲームを起動できますよ。書き込み速度を計測すると、シーケンシャル速度が5538.82MB/s・ランダムアクセスの速度が平均338.89MB/sと悪くない結果でした。公称値6100MB/sには及びませんが、ゲームのダウンロードや移動が速く快適な速度です。4TBと大容量でその分高額。とはいえ、60本程度のオンラインゲームをインストールできるのは魅力です。大量のゲームをすぐにプレイできる状態にしておきたい人は、ぜひ候補に加えてくださいね。
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コスパ重視の人向き。容量2TBが2万円程度で、性能もよい
Hanyeの「PCIe Gen4x4 M.2 2280 SSD HE70-2TBNHS1」は、コスパのよいPS5用SSDを探している人におすすめ。2TBと大容量ながら価格は2万円程度と、手に入れやすい価格が魅力です。冷却性能の高さは文句なしの高評価を獲得しました。64GBのデータを移動させたあとの温度は46℃で、適正温度内をキープできています。ヒートシンク搭載によってSSDの温度上昇を抑え、安定したパフォーマンスを維持できるでしょう。読み込み速度も優秀です。シーケンシャル速度が平均6609.62MB/s・ランダムアクセスの速度が平均738.93MB/sを記録。メーカー公称値の7450MB/sには及ばないとはいえ最新のゲームに対応できるような十分な読み込み速度といえます。実際にPS5で「エルデンリング」を起動すると、「FROM SOFTWER」の文字が出るまでの時間は平均12.47秒と、高評価。PS5初期搭載のSSDより速いため、スピーディにゲームを始められます。書き込み速度の検証では、シーケンシャル速度が平均5794.10MB/sを記録し、公称値の6700MB/sには及ばないまでも良好です。ただし、ランダムアクセスの書き込み速度は、平均280.20MB/sとやや低い数値だったのは惜しい点。ゲームのダウンロードや移動には時間がかかる可能性があります。とはいっても、2TBと大容量なので空き容量も確保しやすく、十分な性能を備えたPS5用SSD。価格を抑えつつ性能も重視したい人の候補に入ります。
おすすめスコア:4.64(2025/12/17時点)
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冷却性能と読み込み速度が魅力。書き込み速度はやや遅い
Biwinの「NV7400 2TB SSD」は、PS5に対応した高性能モデルとして販売されており、冷却性能と読み込み速度を重視するユーザーに向いています。ランダム読み込み速度が平均743.69MB/sと高速で、読み込み速度のスコアは4.77と高評価を獲得しました。ゲームのカクつき改善が見込め、PS5で快適にゲームを楽しみたい人に適しているといえます。冷却性能も優れており、発熱は最高49℃と安定していたため、PS5に直接装着しても安心できる仕様です。実際にエルデンリングを起動する検証では、平均12.17秒と素早く起動しました。起動時のストレスを少なくできますよ。ただ、ランダム書き込み速度は平均277.22MB/sとやや遅い結果に。ゲームデータの移動や保存速度を重視する人には不向きといえます。PS5での快適なゲームプレイや安定した冷却性能を求める人におすすめ。頻繁にゲームをダウンロードしたり、移動したりする人には向かないでしょう。
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最安価格:19,980円(2025/12/17時点)
ヒートグラフェンで冷却。安定した性能を求める人に
HPの「SSD FX700」は、安定した性能を求める人におすすめです。読み込み・書き込み速度のベンチマークスコアがともに高かったので、ゲームのダウンロードや映像の描写が素早く行えるでしょう。読み込み速度の検証では、シーケンシャル速度が平均6548.41MB/s・ランダムアクセスの速度が平均747.38MB/sと非常に高速。公称値の7200MB/sに近く、大容量のデータもスピーディに読み込めるほどの速度です。実際にPS5で「エルデンリング」を起動すると、平均12.63秒で画面に「FROM SOFTWER」が表示されました。特段速くなったわけではありませんが、PS5に初期搭載よりわずかに速くゲームを起動できます。書き込み速度も優秀です。検証では、シーケンシャル速度が平均5624.94MB/s・ランダムアクセスの速度が平均387.35MB/sと、ゲームのダウンロードや移動が速く快適に遊べる速度を記録しました。SSDを冷却するヒートグラフェン付きで、冷却性能も問題ありません。大容量データを移行後に温度を測定すると49℃で、適正温度内に収まっていました。比較的熱がこもりにくく、故障や速度低下につながる可能性は低いでしょう。
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PS5用SSDがほしいすべての人に。高速で冷却性能も高い
SEAGATE TECHNOLOGYの「FireCuda 530 Heatsink ZP2000GM3A023」は、PS5用のSSDがほしいすべての人におすすめです。検証では読み込み速度・書き込み速度ともに速く、PS5での実測検証においても十分な速さを発揮。加えて、冷却性能の高さも申し分ありません。読み込み速度を計測したところ、シーケンシャル速度は6479.65MB/sで、公称値の7300MB/sには届かなかったものの優秀な結果。ランダムアクセスの速度も平均719.48MB/sと高い数値で、ロード時間の短縮が期待できるほか、キャラクターが多く登場するシーンでもカクつきや遅延を軽減できるでしょう。実際にPS5で「エルデンリング」を起動すると、平均12.38秒で「FROM SOFTWER」の文字が画面に表示されました。PS5にはじめから搭載されているSSDよりも速く、快適にプレイを始められそうです。書き込み速度も良好。検証では、シーケンシャル速度が平均6175.32MB/s・ランダムアクセスの速度が平均346.43MB/sを記録しました。公称値6900MB/sには届きませんでしたが、今あるSSDのなかで最高峰の性能でゲームのダウンロードや移動が速く快適に使えます。吸収した熱を放熱するヒートシンクを搭載しているだけあり、冷却性能も文句なしの高評価を獲得しています。64GBのデータ移動をしてから内部温度の最大値を測定したところ、50℃と適正温度内にとどまっていました。熱くなりすぎるのを防ぎ、故障や速度低下のリスクを避けられます。読み込み速度・書き込み速度・冷却性能はどれも十分なスペックで、性能のバランスがよいPS5用SSDです。PS5のポテンシャルを存分に引き出したいなら最有力候補になるでしょう。
おすすめスコア:4.54(2025/12/17時点)
最安価格:41,800円(2025/12/17時点)
冷却と読込の安定感が魅力。ランダムライトは遅め
Apacerは台湾のストレージ専門メーカーで、性能と価格のバランスに優れた製品展開が特徴です。「AS2280Q4U AP4TBAS2280Q4U-1」は、PS5との互換性を意識して設計された内蔵SSDで、シリーズの中でも冷却性に配慮されたモデルとして展開されています。冷却性能が優れており、3回の検証すべてで44〜46℃に収まり、安定していました。さらに、ランダムアクセスの読み込み速度も平均780.79MB/sと高速で、複数回の測定でも速度のばらつきがほとんど見られず、PS5でのロード時間短縮にしっかり貢献できる性能といえます。ランダムアクセスの書き込み速度が平均95.45MB/sと遅めであるものの、実際にPS5で「エルデンリング」を起動すると、平均12.52秒で「FROM SOFTWER」の文字が画面に表示され、体感としても快適にプレイできるレベルです。PS5のゲーム起動を快適にしたい人や、長時間プレイ時の発熱が気になる人におすすめ。読み込み性能と冷却性を両立したSSDを探しているなら、候補に入れて損はありません。
おすすめスコア:4.53(2025/12/16時点)
最安価格:32,999円(2025/12/16時点)
PS5のライセンス商品に認定。読み込み・書き込みが高速
Sandiskの「Black SN850P NVMe SSD for PS5 Consoles WDBBYV0020BNC-WRSN」は、ライセンス付きの商品がほしい人におすすめ。PS5のライセンス商品に認定されており、安心して使えます。読み込み速度は検証したなかでトップクラスです。シーケンシャル速度が平均6568.47MB/s・ランダムアクセスの速度が平均751.45MB/sと十分な結果。公称値である7300MB/sに近い性能で、起動時間やロード時間の短縮が見込めるスペックです。実際にPS5で「エルデンリング」を起動すると、最初の文字が出るまでの時間は平均12.48秒と高評価。PS5の初期SSDよりやや速いため、さまざまなゲームで起動時間の短縮を感じやすいでしょう。検証における書き込み速度はシーケンシャル速度が平均6123.93MB/sと、公称値である6600MB/sに近い数値を記録しています。ランダムアクセスの速度も平均536.06MB/sと十分で、ゲームのダウンロードや移動が速く快適でしょう。一方で、ヒートシンク付きではあるものの、冷却性能は上位のPS5用SSDに及ばないという結果に。64GBのデータを移動させたあとの温度は56℃で、適正温度をやや超えていました。故障するリスクがある温度に達していませんが、高フレームレートで動作するなど負荷が高いゲームをプレイしたい人は動作が遅くなる可能性があります。
おすすめスコア:4.52(2025/12/17時点)
最安価格:27,979円(2025/12/17時点)
長期的に使いたい初心者向き。増設方法を動画で解説
アイ・オー・データ機器の「PS5対応 M.2 拡張SSD HNSSD-2P5A」は、長期間の使用を考えている、取りつけに不安がある人におすすめです。冷却性能は高く、大容量のデータを読み書きした際の最高温度は47℃と適正温度内に収まりました。ヒートシンク付きで温度上昇を抑え、熱による故障や速度低下のリスクは少ないでしょう。また、説明書が丁寧で、販売ページにはPS5への増設方法を動画で解説。取りつけに戸惑うことなく使用できますよ。読み込み速度の検証では、シーケンシャル速度が平均6390.86MB/s・ランダムアクセスの速度が平均721.18MB/sを記録。オープンワールドのゲームでも遅延やカクつきが気にならないでしょう。実際に「エルデンリング」を起動すると、平均12.60秒で「FROM SOFTWER」が表示されました。ゲームのロード時間を少し短縮でき、待ち時間のストレスを感じにくいでしょう。一方、書き込み速度の検証では、シーケンシャル速度が平均5609.38MB/s・ランダムアクセスの速度が平均228.59MB/sと低い数値にとどまりました。PS5初期搭載のSSDよりも、ゲームのダウンロードやデータの保存に少し時間がかかるかもしれません。とはいえ、PS5のSSD増設にチャレンジしてみたい人はぜひ試してみてください。
おすすめスコア:4.5(2025/12/17時点)
最安価格:10,177円(2025/12/17時点)
容量1TBで1万円程度とリーズナブル。熱がこもりにくい
嘉年華の「JNH SSD S720D-1TNVHS」は、安さと冷却性能を両立したい人におすすめ。容量1TBで価格が1万円程度と安価なPS5用SSDです。大容量のデータを移行後に温度を測ると50℃で、適正温度内に抑えられていました。ヒートシンクを搭載しているだけあり、熱による故障や速度低下のリスクは少ないといえます。書き込み速度の検証では、シーケンシャル速度が平均5279.73MB/s・ランダムアクセスの速度が平均362.63MB/sと、良好な速度を記録。PS5初期搭載のSSDよりスピードが速く、ゲームのダウンロードや移動が速いといえます。読み込み速度の検証では、シーケンシャル速度が平均6433.76MB/s・ランダムアクセスの速度が平均597.28MB/sと悪くない数値です。ただ、上位のPS5用SSDに及ばず、テクスチャやオブジェクトの読み込みには時間がかかるかもしれませんが、ゲームプレイにはほとんど支障がないレベルです。実際に「エルデンリング」を起動すると、平均12.34秒で画面に「FROM SOFTWER」が表示されました。PS5初期搭載のSSDより速く、起動時間の短縮を重視したい人にも向いています。1TBなので、ダウンロードできるゲームの目安は15本ほどですが、定期的にクリアしたゲームをアンインストールするなどデータの整理を行う人には有力な候補になるでしょう。
おすすめスコア:4.47(2025/12/16時点)
最安価格:11,980円(2025/12/16時点)
価格が1万円台で手に入れやすい。読み込み速度も申し分ない
Fikwotの「SSD FN955」は、とにかく安いSSDがほしい人におすすめです。容量1TBが価格1万円程度と安価で、比較的気軽に使えるでしょう。読み込み速度は申し分ありません。検証ではシーケンシャルの速度が6588.58MB/sと、公称値に近い速度を記録しました。ランダムアクセスの速度も744.75MB/sと高速で、最新のゲームでもカクつくことなく遊べるようなスピードです。実際にPS5で「エルデンリング」を起動すると、平均12.46秒で最初の文字が表示されました。初期搭載のSSDよりやや速く、待ち時間をできるだけ減らしてゲームをプレイできます。書き込み速度の検証では、シーケンシャル速度が平均5763.43MB/sと十分な速度でした。一方で、ランダムアクセスの速度は平均286.71MB/sとやや物足りない結果に。データの移動やダウンロード時間の短縮は見込めないでしょう。ヒートグラフェン搭載で、冷却性能は悪くありません。ただし、大容量のデータを移行後の温度を測ると54℃を記録し、適正温度を若干超えていました。検証では故障リスクが高まるといわれている70℃までは到達していませんでしたが、長時間使用すると70℃を超える可能性があるでしょう。
ガイド:田口朱凜(元PC販売員/マイベストPC周辺機器担当)

