街中の通勤から未舗装路の走行まで、さまざまなシーンで活躍するマウンテンバイク(MTB)。サスペンションや太めのタイヤなどかっこいい見た目も魅力のひとつです。しかし、ハードテールやフルサスペンションなど、種類が様々でどう選べばよいか迷いますよね。
今回は、各メーカーの最新商品や売れ筋上位から人気のマウンテンバイク7商品を集め、6個のポイントで比較して徹底検証。おすすめのマウンテンバイクをランキング形式でご紹介します。マイベストが定義するベストなマウンテンバイクは「舗装が荒れた道でも軽快に走れて、かつ日常使いしやすい商品」。ぜひ購入の際の参考にしてください。
マイベストではベストなマウンテンバイクを「舗装が荒れた道でも軽快に走れて、かつ日常使いしやすい商品」と定義。ベストな商品を探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位のマウンテンバイク7商品を集め、以下の6個のポイントで徹底検証しました。検証①:走りの軽快さ検証②:変速のしやすさ検証③:ブレーキの使いやすさ検証④:丈夫さ検証⑤:日常使いのしやすさ検証⑥:カスタムのしやすさ
おすすめスコア:4.47(2025/11/21時点)
最安価格:66,000円(2025/11/21時点)
街乗りに向いた性能ながら、未舗装路も走れるマウンテンバイク
GIANTの「SNAP」は街乗りだけでなく、ちょっとした未舗装路も走ってみたい人にぴったりの1台。スポーツ車系の規格を多く採用し、カスタムや修理がしやすい一方で、スポーツ車で軽視されがちな日常使いのしやすさにも配慮された商品です。変速レバーはシマノ製のトリガーシフトを採用しており、変速操作がしやすいといえるでしょう。うしろのギア段数は7段と多くはありませんが、街乗りには十分な段数です。ブレーキにはVブレーキを採用しており、高い制動力が魅力。スポーツ車系の規格を多く採用しているため、カスタムや修理がしやすい点もメリットです。車体重量は14.64kgと比較的軽く、抵抗の低いスリックタイヤを装備しているため、軽快に走りやすい印象。ちょっとした未舗装路も走れる丈夫さを備えているため、サイクリング中に砂利道や草むらがあっても気にせず走れるでしょう。未舗装路を走れるマウンテンバイクとしては珍しく、スタンドがついているため駐輪もしやすいですよ。「基本的に街乗りだけど、サイクリングで未舗装路も走りたい!」という人は是非検討してください。
おすすめスコア:4.33(2025/11/21時点)
最安価格:64,600円(2025/11/21時点)
クセの無い乗り味!街乗りマウンテンバイクならコレ
ブリヂストンサイクルの「CROSS FIRE」は、街乗り向けのマウンテンバイクが欲しい人におすすめの商品。未舗装路走行ができないマウンテンバイクのなかでは丈夫なつくりで、他の商品よりも長持ちが期待できるでしょう。車体重量は実測で14.49kgとやや軽いため、走りの軽快さは好印象。26インチと小さめのタイヤであるため、小回りが利く感覚があります。未舗装路は走れないものの有名サスペンションメーカーのSRサンツアー製のサスペンションを装備しており、丈夫さも好印象でした。サスペンションは極端に動きが悪かったり、大きくたわんだりすることはないため、扱いやすいといえるでしょう。Vブレーキを備えており、ブレーキ力も十分であるため、ブレーキの使いやすさの検証では高い評価を獲得。軽い力でブレーキしても止まりやすいといえるでしょう。変速のしやすさの検証では、シフトレバーにやや握りづらいグリップシフトを採用している点からやや評価が下がったものの、よい評価を獲得しました。うしろのギア段数は7段と決して多いわけではありませんが、街乗りをするなら十分な性能を発揮するでしょう。スタンドやディレイラーガードを備えており、日常使いのしやすさに配慮されている点も好印象です。また、すべてではないもののスポーツ車系規格のパーツが多く装備されているため、カスタムの幅も広い印象でした。未舗装路は走らないけどカッコいいマウンテンバイクで街乗りを楽しみたい人におすすめの1台です。
おすすめスコア:4.2(2025/11/20時点)
最安価格:74,250円(2025/11/20時点)
舗装路から未舗装路までこなす優等生!入門機におすすめ
GTの「AGGRESSOR EXPERT」は、オフロードに挑戦したい人におすすめのマウンテンバイク。全体的に丈夫なつくりで、多くの街乗り向けマウンテンバイクよりも長持ちが期待できます。車体重量は実測で14.71kgとそこまで軽くはないものの、走りの軽快さは好印象。27.5インチのタイヤで安定感と小回りの利きやすさのバランスが取れている印象の乗り味でした。有名サスペンションメーカーのSRサンツアー製のサスペンションを装備しており、全体的に丈夫なつくりであるため、未舗装路でも問題なく走れます。ブレーキは油圧ディスクブレーキを搭載。検証では高いブレーキ力を発揮しました。雨の日でもブレーキ力が落ちづらいため、天候に関わらず毎日乗る人におすすめですよ。変速機のギア段数は8段と多めで、舗装路だけでなく軽めのオフロードも走りやすいギアを備えています。変速レバーはトリガーシフトを搭載しているため、荒れた道でもしっかりとグリップを握れますよ。一方でスタンドやディレイラーガードは付属していないうえ、日常使いのしやすさは低評価に。ただし、すべてのパーツにスポーツ車系の規格を採用しているため、カスタムの幅は非常に広いといえます。「街乗りだけでなくオフロードにもチャレンジしたい!」という人にぜひ検討していただきたい1台です。
おすすめスコア:4.03(2025/11/21時点)
最安価格:35,800円(2025/11/21時点)
インパクトのあるデザインが周囲の目を引く1台
アニマトの「SPM-2621」は、インパクトのある見た目のホイールが特徴的なマウンテンバイクです。実測で15.46kgと重いため、走りの軽快さの評価は伸び悩む結果に。26インチと小さめのタイヤなので小回りが利く感覚はあるものの、加速時にはタイヤまわりの重さを感じることがありました。サスペンションは極端に動きが悪いことはありませんでしたが、アーチ部分が溶接でつくられておりややたわみやすいため、丈夫さの検証は高評価とはならず。また、未舗装路が走れない点には注意しましょう。ブレーキは機械式ディスクブレーキを備えています。検証では舗装路での通常走行では問題レベルの無いレベルのブレーキ力が発揮されました。7段変速ギアを備えており、街乗りでは十分な性能発揮するでしょう。変速レバーはトリガーシフトを搭載しているため、グリップの握りやすさも魅力です。スタンドやディレイラーガードを備えており、日常使いのしやすさも好印象。また、スポーツ車系規格のパーツが多く装備されており、カスタムしやすい点もメリットです。
おすすめスコア:3.66(2025/11/21時点)
最安価格:26,980円(2025/11/21時点)
ママチャリ並みに重いうえにサスペンションの動きが悪い
オオトモの「Raychell マウンテンバイク 」は、フルサスペンションで折りたたみ可能な点が特徴のマウンテンバイク。車体重量が実測で18.01kgと非常に重く、走りの軽快さの評価は低評価になりました。サスペンションはカクカクした動きであるうえ、溶接によってつくられており負荷がかかるとたわみやすく、丈夫とはいえないでしょう。ブレーキはVブレーキを備えており、検証では非常に高いブレーキ力を発揮しました。急な飛び出しがあっても止まりやすいといえるでしょう。変速段数はフロント3段・リア6段で、変速レバーはグリップシフトを備えています。変速の調整がズレやすく、変速のしやすさは低評価となりました。スタンド・ディレイラーガード・泥よけを備えており、日常使いのしやすさは高評価。スポーツ車系規格のパーツはほとんど使われておらず、カスタムの幅は狭いでしょう。街乗り用に使いやすい特徴を備えていますが、車体性能が悪く耐久性の懸念があるためおすすめできません。
おすすめスコア:3.6(2025/11/21時点)
最安価格:24,800円(2025/11/21時点)
たわみやすいサスペンションで、耐久性に難あり
XLEATの「マウンテンバイク 」は、バーエンドバー(ハンドルの両端に取り付ける追加の持ち手)を標準装備している点が特徴的な1台です。実測で16.5kgと車体重量が非常に重く、走りの軽快さの検証では低い評価となりました。サスペンションは負荷がかかると簡単にたわみやすいため丈夫とはいえないでしょう。ブレーキは機械式ディスクブレーキを装備。検証では高いブレーキ力とはいきませんでしたが、舗装路を走るうえでは問題ないレベルでしょう。フロント3段・リア7段の変速ギアとトリガーシフトを備えていますが、変速の調整がズレやすかったため変速のしやすさは低評価となりました。スタンド・ディレイラーガードを備えており、日常使いのしやすさに配慮されていますが、ハンドル幅が600mmを超えており、道交法により歩道の走行ができません。スポーツ車系規格のパーツはあまり使われておらず、カスタムしやすいとはいえない点はネックです。
おすすめスコア:3.6(2025/11/21時点)
最安価格:35,999円(2025/11/21時点)
ディレイラーハンガーが簡単に曲がる。品質に不安アリ
HILANDの「マウンテンバイク」は、29インチと大きめのタイヤを備えていることが特徴のマウンテンバイクです。実測で15.1kgとやや重いため、走りの軽快さの検証では高い評価は得られず。走りの軽快さはやや乏しいものの29インチの大きなタイヤを装備しているため、走行時の安定感は高い印象を受けました。ディレイラーハンガー(変速機を車体に固定するパーツ)が極端に柔らかいものがついており、手で簡単に曲げられることから丈夫さの検証では低評価となりました。ちょっとでも倒すとすぐに壊れる可能性が高いといえるでしょう。フロント2段・リア8段のギアを備えており、変速のしやすさの検証では高評価を獲得していますが、ディレイラーハンガーが曲がるとうまく変速できなくなる点は懸念です。ブレーキ力はやや弱い結果になりましたが、舗装路で使う分には問題ないレベルでしょう。スタンドやディレイラーハンガーなどはついておらず日常使いのしやすさは低評価。ついているパーツはスポーツ車系規格がほとんどなので、カスタムの幅が広い点はメリットです。
ガイド:井上慶亮(元自転車販売員・自転車安全整備士・自転車技師/マイベスト自転車担当)

