持ち運んでどこでも動画編集作業ができる動画編集用ノートパソコン。昨今はCPUの性能が進化しているので、ノートパソコンでもYouTubeやSNSにアップする本格的な動画を作成できます。しかし、多くのメーカーからさまざまなモデルが販売されているうえ、初心者でも扱いやすくスペックもある程度高いものとなると、どれを選べばよいか迷いますよね。
今回は、各メーカーの最新商品や売れ筋上位から人気の動画編集用ノートパソコン11商品を集め、12個のポイントで比較して徹底検証。選び方とともに、おすすめの動画編集用ノートパソコンをランキング形式でご紹介します。マイベストが定義するベストな動画編集用ノートパソコンの定義は「動画編集をはじめとしたクリエイティブな作業を快適にでき、自宅でも出先でも使いやすいノートパソコン」。徹底検証してわかった動画編集用ノートパソコンの本当の選び方も解説しますので、ぜひ購入の際の参考にしてください。
マイベストではベストな動画編集用ノートパソコンを「動画編集をはじめとしたクリエイティブな作業を快適にでき、自宅でも出先でも使いやすいノートパソコン」と定義。ベストな商品を探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位の動画編集用ノートパソコン11商品を集め、以下の12個のポイントで徹底検証しました。検証①:クリエイター向けの処理性能の高さ検証②:タイピングの気持ちよさ検証③:キーボードの使いやすさ検証④:クリエイター向けの画面性能の高さ検証⑤:持ち運びやすさ検証⑥:スピーカーの音質のよさ検証⑦:マイク性能の高さ検証⑧:WEBカメラの顔映りのよさ検証⑨:バッテリー持ちのよさ検証⑩:保証・サポートの選択肢の多さ検証⑪:本体の熱くなりにくさ検証⑫:稼動音の静かさ
おすすめスコア:4.6(2025/12/16時点)
最安価格:239,819円(2025/12/16時点)
NPU搭載で高い処理性能。タイピングも軽くできる
台湾を拠点とするAcerは、ノートパソコンからデスクトップまで幅広い製品を手がけるパソコンメーカー。Swift 14 AIはNPUを搭載した高性能ノートパソコンとして注目されています。CPUとGPUの性能が高く、とくにCPUのマルチコアのスコアは平均8,851ptsと優秀です。また、バッテリー持ちもよく、連続で動画を再生できた時間は約13時間42分でした。実際に商品を使ったモニターからはタイピングのしやすさとタッチの軽さが好評。また、充電器と本体を合わせた重さは約1,602gとそこまで負担にならないといえます。指紋認証機能があるので、よく外出先で作業をする人にとって便利です。メモリが32GB、ストレージが1TBと大容量のわりには価格がそこまで高くなく、CPUの処理性能の高さからもコスパのよいモデルだといえます。
おすすめスコア:4.59(2025/12/16時点)
最安価格:209,800円(2025/12/16時点)
画面の視認性が高く、処理性能も十分。持ち運びに便利な軽量モデル
台湾に本拠を置くMSIが展開するPrestigeシリーズの中でも、軽量性と高い操作性を重視したモデルが「Prestige-13-AI-Evo」です。携帯性に優れたノートパソコンで、外出先でも編集作業を行いたい人に注目されています。動画編集に必要な性能をしっかり備えており、クリエイター向けの処理性能は十分です。有機ELの画面は解像度2,880×1,800、最大輝度616nitと高水準で、編集作業時の視認性に優れています。キーボードやタッチパッドの操作性も良好で、「キーキャップが大きく、打ちやすく感じた」との声もあり、快適な入力環境を実現しています。また、実測値で944gの軽量設計で、充電器を含めても1,269gに収まる持ち運びやすさも大きな魅力です。加えて、動画再生時のバッテリーは連続で約9時間0分持ち、外出先での長時間作業にも対応できるでしょう。静音性や発熱の抑制にも配慮されており、自宅や外出先を問わず快適に使用できる構成でした。持ち運びを重視しつつ、動画編集に必要な視認性や操作性、処理性能を妥協したくないクリエイターにおすすめのノートパソコンです。
おすすめスコア:4.57(2025/12/16時点)
最安価格:249,700円(2025/12/16時点)
インターフェースが少ないものの、高性能かつ持ち運び向き
レノボ(Lenovo)は中国を拠点とするグローバルなメーカーで、Yoga Slim 7x Gen 9は高性能ノートパソコンとして注目されています。Yoga Slim 7x Gen 9はマルチコアのスコアが平均9,573.33ptsと優れています。また、メモリは32GB搭載しており、負荷が重い編集作業も十分こなせるでしょう。持ち運びには適しており、充電器込みでも約1,578gとそこまで負担にならない重さです。また、連続で動画を再生できた時間も約13時間7分と長く、外出先で長時間作業をしたいという人にぴったりです。USBハブでインターフェースの少なさをカバーできたり、USB Type-C接続の機器メインで使っていたりする人にとっては有力な選択肢になるでしょう。
おすすめスコア:4.54(2025/12/16時点)
21時間を超えるバッテリー持ち。軽量で持ち運びに向いている
日本を拠点とするメーカーである富士通から販売されているFMV WU1-K1は、NPUを搭載したAI PCで、とくに持ち運びやすさに優れたモデルです。CPUのマルチコアのスコアは平均9,604ptsを記録し、複数のアプリを同時に使用してもスムーズに動作するといえます。さらに、連続で動画を再生できた時間は約21時間47分と驚異的な長さを記録し、今回検証した商品のなかでもとくにバッテリー性能が優れていました。また、本体重量は870gで充電器と合わせても約1105gと非常に軽量で、持ち運び時に負担になりにくいといえます。一方、スピーカーの音質はあまりよくなかったので、音質を重視するならやや物足りなく感じるかもしれません。高い処理性能と持ち運びやすさを備えたFMV WU1-K1は、とくに頻繁に外出する人におすすめです。
おすすめスコア:4.52(2025/12/16時点)
最安価格:179,800円(2025/12/16時点)
圧倒的な処理性能の高さ。バッテリー持ちもよく、携帯性が高い
Vivobook S 14は台湾のASUSによって製造され、使いやすさと性能の高さを兼ね備えたノートパソコンです。とくに処理性能の高さが際立ち、動画編集に適しています。CPUはRyzen AI 9 HX 370を搭載しており、ノートパソコンのなかではトップクラスの性能といえるでしょう。CPUベンチマークのマルチコアのスコアは平均18,785.33ptsと非常に高く、今回検証したなかでも群を抜いています。また、2880×1800の高解像度に加え、リフレッシュレートが120Hzとクリエイター向けの画面性能の高さも優秀です。一方で、スピーカーの性能はそこまで優秀ではなく、動画視聴や音楽再生を重視しない人には十分ですが、やや物足りないかもしれません。バッテリー持ちが良く、約12時間49分連続で動画を再生できました。外出先でも電源の有無をあまり気にせず作業できるレベルなので、動画編集にも向いているといえます。充電器と合わせても約1,659gとそこまで重くなく、持ち運びの多い人にとって便利です。
おすすめスコア:4.48(2025/12/16時点)
最安価格:169,800円(2025/12/16時点)
マルチタスクやオンライン会議にぴったり。キーボードも打ちやすい
mouseは日本のPCメーカーで、mouse B4-I7U01SR-Aは、クリエイターやビジネスパーソンを意識した設計がなされています。検証結果から、mouse B4-I7U01SR-Aは処理性能が高く、CPUマルチコアのスコアは平均7,675.33ptsと、マルチタスクにおいても十分快適に使用できることがわかりました。画面の輝度やWEBカメラの性能も優れており、オンライン会議にも対応しやすいでしょう。また、バッテリーの持続時間は約9時間21分と長く、外出先での作業にも適しています。スピーカーの音質はそこまでよくなく、動画鑑賞などで音質にこだわる人にはやや気になるポイントかもしれません。また、高い負荷がかかったときのファンの音がややうるさく、図書館などの静かな空間であれば気になるかもしれません。商品を実際に使用したモニターからは「キーキャップが指にフィットして打ち間違えが少ない」「底打ち感がなく指にやさしい」といったタイピングの快適さに関するコメントが挙がりました。処理性能も優秀ですが、とくにオンライン会議や長時間のタイピングなどビジネスシーン向けの性能がよかったため、ビジネス用途としておすすめできる一台です。
おすすめスコア:4.47(2025/12/16時点)
最安価格:304,800円(2025/12/16時点)
軽めのクリエイティブ作業がこなせる。軽量で持ち運びにぴったり
VAIOは日本を拠点とするメーカーで、VAIO SX14-Rは2024年11月に発売されたモデルです。CPUのマルチコアのスコアが平均9,228.33ptsと高く、メモリは16GBとクリエイティブな作業にも十分使えるでしょう。また、Thunderbolt 4.0やHDMIといった充実したインターフェースが特徴。ただし、SDカードスロットはありません。VAIOのキーボードの特徴ともいえるチルトアップ機構がもちろんこのモデルにも搭載されており、画面を開くと自動的にキーボードに傾斜がつくので、タイピングしやすい自然な角度で使用可能。実際に商品を使用したモニターからは「強めに押し込んでも底打ち感がなく打ちやすかった」という声が挙がり、長時間のタイピングにも向いているでしょう。一方で、「キーキャップの面積が小さめで指にあまりフィットしなかった」という声もあり、打ち心地はよいもののキーキャップの面積は好みが分かれるかもしれません。充電器と合わせても約1,185gと軽量でスリムな設計により持ち運びやすく、保証やサポート体制も充実。音質や一部の機能性で上位商品には及ばないものの、処理性能と持ち運びやすさを両立している一台といえます。
おすすめスコア:4.46(2025/12/16時点)
最安価格:263,465円(2025/12/16時点)
性能・携帯性ともに悪くなく、バランスのよい一台
Dellの「New Dell Pro 13 Premium PA13250」は軽量かつスリムな設計が特徴です。CPUマルチコアのスコアは平均7,948.67ptsと高めで、マルチタスクはもちろん、動画編集もこなせるレベルでしょう。ただし、スピーカー音質はそこまで高くなかったため、音楽や映画を楽しむ際にはやや物足りないと感じるかもしれません。バッテリー持ちはよく、連続で動画を再生できた時間は約10時間36分。本体重量は1,212gで充電器と合わせても約1,429gと重すぎることもなく、持ち運んで使うのに便利です。処理性能は上位商品には及ばないものの、バッテリー持ちや本体重量など、持ち運んで使う際の便利さを重視する人に向いています。
おすすめスコア:4.45(2025/12/16時点)
最安価格:213,180円(2025/12/16時点)
軽量でバッテリー持ちもよい。持ち運んで使うなら有力な候補
dynabookのG8は、とくに持ち運びやすさが優秀な一台です。CPUのマルチコアのベンチマークスコアは平均7068.33ptsで、上位商品には及ばないものの、マルチタスクや最低限のクリエイティブ作業であれば難なくこなせるでしょう。発熱も抑えられているため長時間作業に向いているといえます。バッテリー持ちは良く、連続で動画を約10時間16分再生できました。また、重量も充電器込みで約1,105gと非常に軽量で、外出先での作業にも適しているといえます。キーボードに関するモニターの声では、「キーキャップが指にフィットして使いやすい」「指が滑りにくくタイピングが快適」といった肯定的な意見が多く見られました。ただし、「打鍵音が大きい」との意見もあり、静かなカフェや図書館など、周りの音が気になる環境で使う場合にタイピング音が気になってしまうかもしれません。
おすすめスコア:4.37(2025/12/16時点)
最安価格:228,580円(2025/12/16時点)
処理性能は優秀。サイズが大きく、持ち運びには不向き
NECは日本を拠点とするメーカーで、LAVIE N16(R) PC-GN27BABAZは白くて大きい筐体が特徴です。画面サイズが16インチと大きめなので、大画面で作業をしたい人にとっては有力な選択肢になるでしょう。処理性能に優れており、CPUマルチコアのスコアは平均11,663.67ptsを記録。動画編集は十分快適に行えるでしょう。また、タイピングの気持ちよさやキーボードの使いやすさなどの使い勝手に関する細かい部分が優秀で、初心者でも扱いやすい一台といえます。スピーカーの音質はあまりよくなかったため、動画鑑賞や音楽鑑賞を楽しみたい場合には不向きかもしれません。画面が大きいこともあって、充電器と合わせると約2,307gと重く、持ち運びには不向きです。また、バッテリー持ちも約7時間4分と十分ではありますが、今回検証したほかの商品と比べると短め。持ち運ぶというよりは自宅で据え置きでの使用に向いている一台でしょう。
監修者:石川ひさよし(PC系専門ライター)
ガイド:片岡優(マイベスト アウトドア・スポーツ用品・PC・PC周辺機器・ネットワーク担当/キャンプインストラクター)
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