ビットメックス共同創業者のアーサー・ヘイズ氏は20日、個人ブログでエッセイ「Love Language」を公開し、12月10日に米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した準備金管理購入(Reserve Management […]ビットメックス共同創業者のアーサー・ヘイズ氏は20日、個人ブログでエッセイ「Love Language」を公開し、12月10日に米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した準備金管理購入(Reserve Management […]

アーサー・ヘイズ氏、2026年初頭にビットコイン20万ドル予測

ビットメックス共同創業者のアーサー・ヘイズ氏は20日、個人ブログでエッセイ「Love Language」を公開し、12月10日に米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した準備金管理購入(Reserve Management Purchases、RMP)プログラムを詳細に分析した。ヘイズ氏はRMPを「量的緩和(QE)と同等のマネープリンティング」と断定し、これが2026年にビットコイン価格を20万ドル(約3,070万円)まで押し上げる触媒になると予測している。

RMPは「QEの新たな愛の言葉」

ヘイズ氏はエッセイの冒頭で「政治家や中央銀行家が生み出すマネープリンティングを表す婉曲表現や頭字語が、私の愛の言葉だ」と述べ、QEに続く新たな用語としてRMPを紹介した。FRBは12月10日のFOMC(連邦公開市場委員会)会合後、ニューヨーク連銀を通じて、初月400億ドル規模の財務省短期証券(Tビル)購入を12日から開始すると発表している。

ヘイズ氏は詳細な会計Tチャート分析を用いて、RMPによるTビル購入がマネーマーケットファンド(MMF)のリバースレポ(RRP)残高を通じて、実質的に新規国債発行の資金調達を行い、最終的に財政支出を可能にする仕組みを解説した。「FRBはRMPを『技術的な実装ツール』と位置付けQEではないと主張するが、会計上の現実は明白だ。RMP=QEである」と断言している。

ビットコイン価格予測──3段階シナリオ

ヘイズ氏は具体的な価格予測として、以下の3段階シナリオを提示した。

第1段階(2025年末まで): 市場がRMPの本質を理解していない現段階では、ビットコインは8万〜10万ドルのレンジで推移する。RMPが過去のQEプログラムと比較して2025年時点の流動性全体に占める割合が小さいことも、短期的な価格抑制要因となる。

第2段階(2026年初頭): 市場がRMP=QEという認識を持ち始めると、ビットコインは急速に12万4,000ドルを回復し、2026年3月頃までに20万ドルへ向かう展開を想定している。

第3段階(2026年3月): RMPによる資産価格押し上げ効果への期待がピークに達する3月頃、ビットコインは一時的な調整局面を迎えるが、ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁が「Brrrrボタン」(マネープリンティング)を押し続ける限り、12万4,000ドルを大きく上回る水準でローカルボトムを形成すると予測した。

「4年サイクル終焉」の主張

ヘイズ氏はビットコインの従来の4年サイクル理論が終わったと明言した。その根拠として、RMPプログラムが過去のQEと異なり、終了日や月間購入上限が明示されておらず、ニューヨーク連銀が「適切な準備金」水準を裁量的に判断できる点を挙げる。「これは無制限かつ無監査のマネープリンティングだ。過去のQEプログラムはすべて終了日と上限があり、延長には公式投票が必要だった」と指摘した。

さらに、2020年度から2025年度にかけて財務省の市場性国債発行額が急増し、週間約5,000億ドルのTビル発行を市場が吸収しなければならない状況が構造的に継続すると分析した。この資金需要に対応するため、FRBはRMPを通じて実質的に財政ファイナンスを行わざるを得ないとの見方を示している。

アルトコイン市場とEthena推奨

ヘイズ氏はアルトコイン市場について、10月10日の急落で多くの個人投資家やヘッジファンドが損失を被り、流動性ファンドへの解約要請が殺到していると分析した。「市場が回復するには時間が必要だが、適切にリスク管理してきた投資家にとっては底値買いの好機だ」と述べている。

具体的な投資対象として、合成ドルプロトコルEthena(エセナ:ENA)を推奨した。FRBの利下げとRMPによる流動性供給でビットコイン価格が上昇すれば、キャリートレードやベーシス利回りが拡大し、USDe(Ethenaの合成ドル)の需要が増加すると予測している。USDe流通量の増加がENAトークンの買戻しを通じて価格上昇につながるとの見解を示した。

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