新居への荷物運搬を任せられる引っ越し業者。サカイ引越センターやアート引越しセンターをはじめ、数多くの業者が存在します。とくに1人暮らしで費用を安く抑えたい場合、複数の見積もりを比較して検討している人も多いのではないでしょうか。しかし、見積もりの取り方や事前に確認したいことなど、気になることが多いですよね。
今回は、人気の引っ越し業者11サービスを、3個のポイントで比較して徹底検証。選び方とともに、おすすめの引っ越し業者をランキング形式でご紹介します。ぜひ検討の際の参考にしてください。
ベストな引っ越し業者を探すために、人気の引っ越し業者11サービスを集め、以下の3個のポイントから徹底検証しました。検証①:見積もり料金の安さ検証②:料金の安心しやすさ検証③:見積もり依頼のしやすさ
おすすめスコア:4.5(2025/12/23時点)
だれにとっても有力な見積もり候補。手間なく済ませたい人に
業界売上高11年連続No.1の大手引っ越し業者で、全国約220拠点・約4000台の車両を導入しています。Web見積もりでの料金は相場並みですが、必要なダンボールや電気工事などの付帯サービスの料金が明示されており、見積もり総額や条件が把握しやすい点が特徴です。見積もり画面上にはカレンダー機能があり、安い時間帯を自分で確認できるのも便利です。また、単身で荷物が少ない場合は、見積もりから支払いまでWeb上で完結する点も特徴で、電話や訪問を避けたい人でもスムーズに手配できます。一方で、訪問・電話・ビデオ見積もりなど複数の見積もり方法に対応しているため、単身世帯だけでなく、家族引っ越しの詳細な査定にも向いています。検証では、見積もり料金・見積もり方法の豊富さ・料金の安心しやすさのどれも高水準でした。見積もり候補としては間違いのない業者で、丁寧に比較したい人・手早く決めたい人のどちらにも選択肢に入れておきましょう。
おすすめスコア:4.48(2025/12/23時点)
カレンダー機能で安い日がわかる。料金の透明性を重視する人に
アート引越センターは全国177拠点・約4,000台の車両を展開する大手業者です。Web見積もりの料金は相場並みですが、カレンダー機能が非常に使いやすい点が強み。午前・午後指定の料金差や最安日がひと目でわかるため、スケジュール調整がしやすく、料金の見通しを立てやすい設計です。また、オプション料金もWebで明記されており、見積もりのハードルは低めです。Web以外の見積もり方法も充実しており、公式サイト経由で訪問やZoomで申し込むと基本料金が30%オフになるといった特典も充実。実際の業者とのやりとりを厭わない人であれば、相見積もりするなかで最安を狙える可能性もあります。見積もり料金のわかりやすさや日程調整のしやすさを重視する人、家族世帯ので安く済ませたい人にとって、有力な選択肢といえるでしょう。
おすすめスコア:4.44(2025/12/23時点)
単身世帯の見積もり額が最安。とにかく安く済ませたい人に
LIVE引越サービスは、中尾運輸株式会社が展開する引っ越しサービスです。首都圏や関西圏だけでなく、沖縄県への引っ越しにも対応しています。電話で取得した単身世帯の見積もり金額は今回の検証で最も安く、ダンボールやハンガーボックスなどの梱包資材も、単身世帯に必要な一定量が無料で提供されます。とにかく安く済ませたいなら、相見積もりの候補に入れておきたいサービスといえます。一方で、Web上での見積もり取得には対応しておらず、通話や訪問での対応が必要な点は手間に感じる可能性があります。拠点も大阪・東京・千葉の3つで、全国すべてのエリアに対応しているわけではありませんが、首都圏・関西圏内でコストをとことん重視するなら、見積もり先として有力な選択肢です。
おすすめスコア:4.3(2025/12/23時点)
平日フリー便なら費用が安かった。手軽に予約したい人は候補に
株式会社アップルが展開する「アップル引越センター」は、全国主要都市に24拠点を構える引っ越し業者で、独自の予約システム「ラクニコス」により、24時間いつでも見積もりや申し込みができます。Webの見積もり結果では、単身世帯の見積もり料金は相場並みでした。しかし、午前中の指定料金が約1万5千円と高めで、平日フリー便を利用した場合なら費用を大幅に抑えられる結果でした。洗濯機の取付けや家具の解体、照明の着脱といった付帯サービスが無料で、単身分ならダンボールなどの資材も無料になるため、追加コストの心配が少ない点も魅力です。メールアドレスの登録は必要ですが、マイページで荷物情報を入力するだけで確定料金がわかります。訪問見積もりももちろん可能ですが、手間なくWeb上で手続きを完結させたい人には使い勝手がよいでしょう。引っ越しの日程を柔軟に調整できるなら、フリー便の安さと申し込みの手軽さを両立できるおすすめのサービスといえます。
おすすめスコア:4.06(2025/12/23時点)
電話で相談しながら、最安を求めるなら候補に
人力引越社は、株式会社キョウトプラスが展開する引っ越しサービスです。京都や大阪などの関西圏を中心に全国への配送に対応しています。電話での見積もり料金は、他社と比較しても安く抑えられました。ダンボールやハンガーボックスといった梱包資材が十分な量が無料で提供される点もメリットです。申し込みはWebのみでは完結せず、電話でのヒアリングが必要な点は手間に感じる可能性があります。しかし、日程や時間帯・オプションサービスも含め、オペレーターと相談しながら進める形式で、通話のなかで費用を抑える提案も充実していました。見積もりを取得するまでに少し手間がかかる点はありますが、価格交渉前提にできるだけ安く引っ越しを済ませたい人にはおすすめです。
おすすめスコア:4.05(2025/12/23時点)
梱包資材は無料。単身利用だと割高な点がネック
アーク引越センターは、全国に拠点を持ち、200以上の拠点を構える国内大手のサービスです。単身世帯の見積もり料金は、今回取得した平均値と比べても約2万円ほど高めでした。公式Webサイトのシミュレーション機能で手軽におおよその料金を知ることはできます。しかし、あくまでも概算にとどまり、正確な見積もり料金を知るには電話や訪問での見積もりが必須で。確定料金まで含めてを知りたい人には不向きでしょう。ダンボールやハンガーボックスなどの梱包資材が無料で提供される点は魅力ですが、単身世帯なら値引き交渉を前提に検討する場合のみ候補に入るといえるでしょう。
おすすめスコア:4.05(2025/12/23時点)
料金体系が積みきり形式で料金がわかりやすい
アリさんマークの引越社は、株式会社引越社が展開する引っ越しサービスです。日本初の専門業者として知られ、全国に40拠点以上を展開しています。アリさんマークの引越社の、単身世帯の見積もり料金はトラックの大きさで価格が決まるため、多少の荷物量にブレがあっても料金が変動しにくいのがメリットです。縦型洗濯機の取り付けや梱包資材費もプランに含まれており、あとから追加費用が発生する心配が少ないのも利点といえます。一方で、訪問見積もりを基本としているため、Webだけで手軽に確定料金を知りたい人には不向きです。また、トラックのサイズに収まりきらない場合は料金が上がるため、事前に荷物量を正確に把握しておく必要があります。じっくりと対面で相談してプランを決めたい人におすすめです。荷物量が決まっている単身者なら、予期せぬ出費を抑えられるため候補としてもいいでしょう。
おすすめスコア:4.02(2025/12/23時点)
荷物が少量な単身なら候補に。大型家具があると割高で日数もかかる
アートセッティングデリバリー株式会社が展開する「アートセッティングデリバリー」は、トラック貸切ではなく専用ボックスの利用数に応じて料金が決まる単身者向け引っ越しプランです。見積もりや申し込みがWebで完結するサービスとして展開されています。ボックス単位で料金が加算される仕組みで、荷物が所定の容量内に収まれば定額で利用できる点はメリットです。訪問見積もりの手間がなく、Web入力だけで料金が確定するため、忙しい人でも手軽に申し込みやすいといえます。しかし、ボックスに入らない大型家具は別料金が加算されるため、荷物が増えるとかなり割高になる結果でした。また、混載便のため、搬出と搬入が別日になり、引っ越しが当日に完了しない点には注意が必要です。荷物が少なくスケジュールに余裕をもって引っ越す人には選択の余地がありますが、大型家具がある場合やコスト重視の人には不向きといえます。
おすすめスコア:3.92(2025/12/23時点)
梱包資材などの準備は必須で楽に済ませたい人には不向き
赤帽は、全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会が展開する軽貨物運送サービスです。全国各地に拠点を持ち、地域に密着した配送を行っています。単身世帯の見積もり料金は平均的な価格で、電話を介さずにメールで荷物量を送信すれば、1〜2日後に概算料金を確認できるのはメリットです。一方で、ダンボールやハンガーボックスなどの梱包資材は提供されず、自分で用意する必要があります。土日祝日は料金が2割増しになるほか、家電の設置などにも対応していないため事前に条件をよく確認する必要はあります。資材準備の手間を惜しまず、交渉してでも安く済ませたい人には選択肢のひとつといえますが、手軽さを求める人には不向きでしょう。
おすすめスコア:3.74(2025/12/23時点)
不用品買取もまとめて依頼可能。時間指定なしでもよいなら候補に
トレファク引越は、リユース事業を展開する株式会社トレジャー・ファクトリーの引っ越しサービスです。引っ越しと同時に不用品の買取や回収を行えるのが特徴です。検証では、他社と比較しても見積もり料金が安く抑えられる結果でした。ダンボールやハンガーボックスといった必要な梱包資材が、十分な量だけ無料で提供される点もメリットです。Web上での見積もり取得には対応しておらず、電話でのやり取りが必須な点は手間に感じる可能性があります。また、時間指定ができないプランになる場合があるため、スケジュールの柔軟性が必要です。不用品を処分して費用を抑えたい人におすすめです。時間指定にこだわらないなら有力候補といえます。
監修者:飯田道子(1級FP技能士・CFP(認定ファイナンシャル・プランナー))
ガイド:松廣 美月(Mizuki Matsuhiro)(2級ファイナンシャル・プランニング技能士/サービス担当)
※ 監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。


