世界最大級のデリバティブ取引所であるCME Group(CMEグループ)は、同社の規制対象暗号資産(仮想通貨)デリバティブ商品ラインナップを拡大すると発表した。2026年1月15日付のプレスリリースによれば、カルダノ(ADA)、チェーンリンク(LINK)、ステラルーメン(XLM)の先物契約を2月9日から提供する計画で、現在規制当局の審査待ちだ。
新たに提供される先物は、ADA先物(10万ADA)およびマイクロADA先物(1万 ADA)、LINK先物(5000 LINK)とマイクロLINK先物(250 LINK)、XLM先物(25万XLM)とマイクロXLM先物(1万2500XLM)の6種類で、市場参加者はラージサイズとマイクロサイズの契約の両方を取引する選択肢を持つことになる。
CMEグループのグローバル暗号資産商品担当ヘッド、ジョバンニ・ヴィチオソ(Giovanni Vicioso)氏は声明で、「暗号資産市場が昨年、記録的な成長を遂げる中、クライアントは価格リスクを管理し、このダイナミックな市場にエクスポージャーを持つための信頼できる規制商品を求めている」とコメントした。また、「これらの新しい先物契約により、参加者はより多様な選択肢と資本効率性を享受できるようになる」と期待感を示した。
今回の新商品提供の背景には、機関投資家を含む投資家層の暗号資産デリバティブ商品需要の拡大がある。2025年にはCMEの暗号資産先物・オプション取引が平均日次取引高(ADV)や未決済建玉(OI)で過去最高を記録しており、規制された環境でのリスク管理ツールへのニーズが一段と高まっている。
これにより、CMEの暗号資産デリバティブスイートは既存のビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、エックス・アール・ピー(XRP)、ソラナ(SOL)に加え、より幅広いアルトコイン市場へのアクセスを提供することになる。専門家は、この動きが機関投資家の参入機会拡大や市場流動性の向上につながり、暗号資産市場全体の成熟を促進すると評価している。
|文・編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
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