暗号資産の大手マーケットメーカーのウィンターミュートは19日、暗号資産市場の4年サイクルが機能しなくなってきているとの分析を「Digital Asset OTC Markets 2025」レポートで公開した。今後の市場の値動きは、流動性の流れと投資家の関心に左右されやすいとの見解を示している。
ウィンターミュートのOTCトレーディングデータによると、2025年はビットコイン
BTC以外の暗号資産(アルトコイン)が上昇を維持する期間が平均約20日であり、前年の約60日から3分の1に縮小した。少数の大型銘柄が新規資本の大部分を吸収する一方、中小規模のアルトコインは低迷を続けた。
同社はこの変化が一時的な停滞ではなく、構造的なシフトを反映していると分析している。従来の暗号資産市場では、まずBTCに資本が流入し、次にイーサリアム
ETH、その後アルトコインへと資本が波及する循環が起きていた。この流れがナラティブ主導の上昇相場を生み出してきたが、2025年にはこの伝統的な循環が弱体化した。
主な原因として、ETF(上場投資信託)やDAT(デジタル資産トレジャリー企業)が「閉鎖的な庭(walled gardens)」へと進化した点が挙げられる。これらの投資商品はBTC、ETH、および一部の大型アルトコインに安定した資本の流入をもたらした。一方で、投資対象が限定されているため、より多くのアルトコインへの資本の移動は発生せず、流動性が特定の銘柄に閉じ込められている点を指摘した。
加えて、個人投資家の関心がAIや量子コンピューティングなど株式市場のテーマに向かった点も、暗号資産市場における資本の集中を加速させたと言及している。
2026年における主要銘柄以外の市場への拡大に向けて、3つのいずれかが必要だと指摘する。
ソラナ
SOLやXRP
XRPのETF申請を通じ、投資対象の拡大はすでに兆候が現れてきている。2024年と同様にBTCまたはETHの価格が上昇することで、アルトコイン市場に波及する可能性もあるが、実際にどのくらいの資本がアルトコイン市場に流入するかは不透明だと述べている。個人投資家の関心が、AI・レアアース・量子コンピューティングなどの株式市場から暗号資産市場に戻る点が重要である一方、最も可能性が低いとも述べている。
ウィンターミュートは、従来の4年サイクルに頼った予測ではなく、流動性の流れと投資家心理の変化を見極めることが求められる局面に入ったとの認識を示した。
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関連銘柄:
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ETH
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