イーサリアム財団は17日、新チーム「Platform」の設立を公式ブログで発表した。同チームは、レイヤー1(L1)とレイヤー2(L2)の関係を改善し、イーサリアム
ETHプラットフォーム全体を強化することを目的としている。
今回の発表は、イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が2月4日に示したL2戦略の見直し提言と密接に関連している。ヴィタリック氏は、L2のステージ2(完全な分散化)への進展が予想より遅れていることと、L1自体のスケーリングが進んでいることを受け、L2を「イーサリアムのブランド付きシャード」として扱う従来のビジョンは機能しなくなったと指摘していた。
同氏は「L1はL2を『ブランド付きシャード』として必要としていない。なぜならL1自身がスケーリングしているから」と述べ、L2は単なるスケーリング以外の独自の付加価値を提供すべきだとした。具体的には、プライバシー特化型VM、特定アプリケーション最適化、超低遅延などの差別化要素を挙げ、最低でもステージ1の達成とイーサリアムとの最大限の相互運用性をサポートすべきだと提言している。
関連:イーサリアム創設者が警告「L2は単なるスケーリングから脱却せよ」
ロールアップ中心のロードマップが提案されてから5年が経過し、イーサリアムL1の周辺には多様なL2チェーンのエコシステムが成長した。初期のロールアップモデルは差別化されたL2ネットワークへと進化し、数百万人のユーザーにイーサリアムのコア特性を拡張している。
しかし発表では、「イーサリアムが成熟するにつれ、システム全体(L1+L2)の独自の能力を完全に活用する一貫したプラットフォームを提供する必要がある」と指摘。L2としての価値提案の強化、L2採用がイーサリアム全体に価値をもたらす仕組みの構築、より安全で非許可型アーキテクチャへのエコシステム誘導、ユーザーや機関にとってのナビゲーションの簡素化が課題として挙げられた。
Platformチームは、プロトコル開発、プロトコル統合、戦略とトラッキングの3つの柱で活動する。プロトコル開発では、エコシステム全体を強化する製品主導のR&Dを実施し、エコシステムのニーズをプロトコルロードマップとフォーク計画に反映させる。
プロトコル統合では、ビルダーや機関投資家に対し、プロトコル、ロードマップ、技術統合に関するガイダンスを積極的に提供。戦略とトラッキングでは、L1とL2戦略全体でポジティブなフィードバックループを確保し、ネットワークの健全性を追跡するメトリクスや公開ダッシュボードを通じてエコシステムの可視性を向上させる。
発表では「L2の採用がイーサリアムのコア特性とETHを強化し、L1の成長がL2により強力な基盤を提供する」という相互強化の仕組みを目指すとしている。同チームは今後、コミュニティと連携しながら主要イニシアチブを加速させる方針だ。
関連:ピーター・ティール氏、イーサリアムトレジャリー企業から完全撤退
関連:イーサリアム、AIエージェント経済圏構築へ──ヴィタリックが4つの戦略公開
関連銘柄:
ETH
MNT
ARB
OP
POL


