キャメロン・ウィンクルボスとタイラー・ウィンクルボスの双子が創業した暗号資産(仮想通貨)取引所Gemini(ジェミナイ)が、ビットコイン40%超の急落を受けて大規模な事業縮小に踏み切った。ブルームバーグが23日に報じた。 […]キャメロン・ウィンクルボスとタイラー・ウィンクルボスの双子が創業した暗号資産(仮想通貨)取引所Gemini(ジェミナイ)が、ビットコイン40%超の急落を受けて大規模な事業縮小に踏み切った。ブルームバーグが23日に報じた。 […]

ウィンクルボスのジェミナイ、株価80%超下落で大規模縮小──従業員25%削減・幹部3名退任

2026/02/23 18:38
11 分で読めます

キャメロン・ウィンクルボスとタイラー・ウィンクルボスの双子が創業した暗号資産(仮想通貨)取引所Gemini(ジェミナイ)が、ビットコイン40%超の急落を受けて大規模な事業縮小に踏み切った。ブルームバーグが23日に報じた。

同社は今月、従業員の最大25%を削減し、英国、EU、オーストラリア市場から完全撤退すると発表。今週にはマーシャル・ベアード最高執行責任者(COO)、ダン・チェン最高財務責任者(CFO)、タイラー・ミード最高法務責任者(CLO)が即日付で退任し、わずか1日で経営陣3名が同時に会社を去る異例の事態となった。

株価80%超下落、時価総額は6分の1に

ジェミナイの株価は、上場後の日中高値45.89ドルから80%超下落した。時価総額はピーク時の約40億ドル(約6,192億円)から7億ドル(約1,083億円)未満へと急減している。

同社は2025年9月に株式公開を果たしたが、その時期は暗号資産相場の高値圏と重なっており、結果的に「最も楽観的な瞬間」で評価額が固定される形となった。その後、ビットコインBTCBTCが40%超急落したことで、強気相場を前提とした成長計画は瓦解した。

トゥルイスト・セキュリティーズのアナリスト、マシュー・コード氏らは「ジェミナイの経営陣は、暗号資産強気相場が2027年まで続くという大きな賭けに出たが、実際には暗号資産価格は暴落した。戦略変更が必要だ」と指摘した。

ジェミナイは元々市場リーダーではなかったが、さらに後退している。キャンター・フィッツジェラルドのデータによれば、同社が扱う世界スポット暗号資産取引のシェアは、2025年6月時点の0.6%から2026年1月には0.1%へと縮小した。

暗号資産収益が蒸発し費用が高止まりする中、ウィンクルボス兄弟は新規事業に会社の将来を賭けようとしている。関係者によると、社内では予測市場プラットフォームへの注力が強まっているという。同社は2025年12月に商品先物取引委員会(CFTC)からライセンスを取得し予測市場を開始したが、カルシ、ポリーマーケット、コインベース、ロビンフッドなども同市場に参入しており競争は激しい。

先週火曜日の届出書類によると、2025年の費用は約70%増加したのに対し、純収益の伸びはわずか17%にとどまった。さらに、今後撤退する国際市場は2025年最初の9ヶ月で収益の約15%を生み出していた。

2025年の総費用は最大5.3億ドル(約820億円)に達する見込みで、純収益は最大1.75億ドル(約271億円)にとどまる。IPOで調達した4.25億ドル(約658億円)は財務的なクッションとなるが、月間取引ユーザーが約60万人(17%増)という成長の鈍化を考えると、「投資家は支払い能力の問題を懸念するだろう」とコード氏は述べた。

関連:コインベース、2025年取引高796兆円で過去最高──Q4は純損失1,022億円

幹部退任の背景

退任した3名の幹部のうち、ベアードCOOは2018年から在籍していた。ジェミナイは「ベアードは会社との意見の相違の結果として退任したのではない」と述べたが、チェンCFOとミードCLOの退任理由については同様の説明を拒否した。

関係者によると、これらの幹部退任はコスト削減の一環でもあったという。また、発表された25%削減を超える追加的な米国スタッフの解雇も静かに行われている。

チェンCFOは就任1年未満で、2025年9月の株式公開を主導した人物だった。彼はクレジットカード事業を率いており、これは昨年のサービス収益増加の主要な牽引役として複数のアナリストが注目していた数少ない明るい材料の一つだった。予測市場事業を率いていた幹役も、製品ローンチと同月に退任した。

ジェミナイに残る一部の従業員は、上場後に支給された株式ベースのボーナスが価値の大半を失ったことに不満を示しているという。また、別の従業員は「職を失う恐怖から、ここ数ヶ月は週7日働いている」と述べた。

上場企業となったことで、ジェミナイの選択肢は狭まっている。上場企業として新規資本を調達するプロセスは、非公開企業だった時よりも煩雑だ。株式発行には規制当局への届出が必要で、すでに大きな損失を抱える株主をさらに希薄化させる可能性がある。

ジェミナイはこうした状況への答えとして、話題を変えようとしている。ウィンクルボス兄弟は2月5日のブログ投稿で「予測市場は今日の資本市場と同等かそれ以上の規模になるというのが我々の仮説だ」と述べた。

同社の予測市場プラットフォームは、ローンチ以来、1万人以上のユーザーから2,400万ドル超(約37.1億円)の取引高を処理したという。しかし、この数字は控えめで、カルシ、ポリーマーケット、コインベース、ロビンフッド・マーケッツがすべて同市場に参入しており競争は激しい。

関連:予測市場ポリマーケット、Substack提携とDome買収

かつて世界トップの暗号資産取引所の一角と自認していた企業は、今や規模が縮小し、より狭い領域に集中し、創業者の支配がより強固になっている。問題は、この再編とピボットが十分な速さで効果を発揮するかどうかだ。

「彼らは間違ったタイミングで間違った賭けをした」とコード氏は述べた。

免責事項:このサイトに転載されている記事は、公開プラットフォームから引用されており、情報提供のみを目的としています。MEXCの見解を必ずしも反映するものではありません。すべての権利は原著者に帰属します。コンテンツが第三者の権利を侵害していると思われる場合は、削除を依頼するために [email protected] までご連絡ください。MEXCは、コンテンツの正確性、完全性、適時性について一切保証せず、提供された情報に基づいて行われたいかなる行動についても責任を負いません。本コンテンツは、財務、法律、その他の専門的なアドバイスを構成するものではなく、MEXCによる推奨または支持と見なされるべきではありません。