サークル(Circle)発行の米ドル建てステーブルコイン「USDC」と同社開発のクロスチェーン転送プロトコル「CCTP」が、イーサリアム(Ethereum)上の決済ネットワーク「モーフ(Morph)」に近日導入される予定だ。サークルが2月26日に発表した。
USDCは、サークルの規制下の関連会社(regulated affiliates)によってモーフ上で発行される予定で、ネットワーク全体のドル建て決済における基盤資産になるとのこと。モルフォ上のUSDCはネイティブ発行となり、アプリケーション間で一貫した動作を保ち、プロトコルレベルで発行元を明確にできるという。
モーフ上でUSDCが発行されることで決済アプリの開発者は、ブリッジに伴うリスクや流動性の分断を管理する負担を減らし、ドル建て決済を簡素化できるとのこと。また、トレジャリーシステムや加盟店向けプラットフォーム、越境決済レールを運用する機関にとっても、USDCは透明性の高いステーブルコインとして活用できるという。
さらにモーフは、同ネットワーク上で決済フローをオンチェーン展開するチームを支援するため、総額1億5,000万ドル(約234億円)のペイメントアクセラレータ(Payment Accelerator)を立ち上げたとのこと。同プログラムでは資金提供や技術支援に加え、参加チームが決済パートナーや機関向けオンランプを利用できるよう接続機会を提供するという。
ネイティブ型のUSDCは、サークルが各ネットワーク上で公式に発行するUSDCで、常に米ドルと1対1で償還が可能だ。そのため価格がドルと乖離してしまうディペグが起こる可能性が相対的に低いとされる。
またCCTPは、USDCを転送元のチェーンで消滅(バーン)し、転送先のチェーンでネイティブ発行(ミント)する「バーンアンドミント(Burn and mint)」を採用することで、対応するブロックチェーン間でUSDCを移動できる機能だ。転送時に転送元でトークンをバーンし、転送先で新たに発行するため、ブリッジ型で起こり得る二重計上(供給が増えるように見える状態)を防ぐとされている。
現在ネイティブ型USDCに対応するブロックチェーンは、計30チェーン。アルゴランド(Algorand)、アプトス(Aptos)、アービトラム(Arbitrum)、アバランチ(Avalanche)、ベース(Base)、セロ(Celo)、コーデックス(Codex)、イーサリアム(Ethereum)、ヘデラ(Hedera)、ハイパーEVM(HyperEVM)、インク(Ink)、リネア(Linea)、モナド(Monad)、ニア(NEAR)、ノーブル(Noble)、OPメインネット(OP Mainnet/Optimism)、プルーム(Plume)、ポルカドット(Polkadot)、ポリゴンPoS(Polygon PoS)、セイ(Sei)、ソラナ(Solana)、ソニック(Sonic)、スタークネット(Starknet)、ステラ(Stellar)、スイ(Sui)、XRPレジャー(XRP Ledger:XRPL)、ユニチェーン(Unichain)、ワールドチェーン(World Chain)、XDC、ジーケーシンク(zkSync)だ。
参考:サークル
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