暗号資産(仮想通貨)運用大手CoinShares(コインシェアーズ) のリサーチ責任者James Butterfill(ジェームズ・バターフィル)氏のブログ投稿によると、世界の暗号資産ETP(上場取引型金融商品)の資金流出額が大幅に減少し、直近の1週間は約1億8700万ドル(約275億9000万円、1ドル=155円換算)の流出にとどまり、先週報告された約17億ドル(約2635億円)の大規模な資金流出から大きく減少した。
記事では、運用資産総額(AUM)は約1298億ドル(約20兆1190億円)まで縮小しているものの、投資家の売り圧力は明らかに弱まりつつあることが確認されたとしている。また、週間のETP取引量は過去最高の約631億ドル(約9兆7805億円)に達し、昨年10月の564億ドル(約8兆7420億円)を上回る活発な取引が行われた点も強調されている。
資産別の動きを見ると、ビットコイン(BTC)は約2億6400万ドル(約409億2000万円)の流出となり、依然として弱気の側面を見せたものの、その他の主要コインでは回復の兆しが顕著だ。特にエックス・アール・ピー(XRP)は約6310万ドル(約97億8050万円)、ソラナ(SOL)は約820万ドル(約12億7100万円)、イーサリアム(ETH)は約530万ドル(約8億2150万円)の資金流入を記録し、これらが全体の数字を牽引した格好だ。XRPに関しては年初来で約1億900万ドル(約168億9500万円)の累計流入となっており、投資家からの人気が高いことが確認されている。
こうした流出ペースの鈍化は、市場が底値を模索する局面に入った可能性を示すシグナルと受け止められている。特に、ETPの取引量が過去最高水準で推移している点は、単なる押し目買いだけでなく、流動性の戻りや投資家の参加意欲が再び高まっていることを示唆するものだ。
ただし、まだ資産総額は高値圏から大きく落ち込んだままであり、「底打ち」と言うには慎重な判断が必要だ。今後の価格動向やマーケットのセンチメント指標と併せて、資金流入・流出の動きを追うことが引き続き重要になりそうだ。
|文・編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
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