米予測市場プラットフォーム「Kalshi(カルシ)」は26日、過去1年間に実施したインサイダー取引調査の結果を公表した。
カルシは過去1年間で合計200件の調査を開始し、そのうち12件以上がアクティブな係争案件に発展していることに加え、調査が完了した2つの重大な違反事例の詳細と処分内容が明らかにされた。
重大な違反事例の詳細は以下のとおり。
1. カリフォルニア州知事候補者による自己取引
カリフォルニア州知事選の候補者が、自身の当選の是非を問う市場において約200ドルの取引を行ったもの。
2. MrBeast動画編集者によるインサイダー取引
世界的人気を誇るYouTuber「MrBeast(ミスタービースト)」の動画に関連する不正取引で、本件は詳細な処分通知により、違反者の氏名や具体的な数字が判明している。
カルシは、これらのケースを商品先物取引委員会(CFTC)に報告済みだとしている。徴収した罰金は、デリバティブ市場に関する消費者教育を行う非営利団体に寄付される予定だ。
また、同社は新たに「独立監視監査委員会」を設置したことも発表した。今後は四半期ごとに、違反フラグが立てられた取引、調査件数、政府に送致された案件などの統計レポートを公開し、市場の健全性を高めていく方針だ。
あらゆる事象がベット対象となる予測市場において、インサイダー取引はかねてより懸念されていたが、いよいよ本格的なルール作りと対処が始まったようだ。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=155.91円)


